花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

最初はもやし

2022年07月30日 | 研究
3日前に水に浸したブロッコリーの種子。
どうなったのか覗いてみるとご覧の通り、一斉に発芽していました。
とはいっても暗室に置いていたので葉も茎も黄色がかった白。
まさに「もやし」です。もう少し伸びたら光に当てて
今度は緑色にさせたいと思います。
さて今から5年ぐらい前のJr.も今回と同じ「ブロッコリースプラウト」の実験をしていました。
実験は簡単。フローラお得意のLEDを照射するだけ。
赤や青の波長によって形状などがどう変化するかを調査したのです。
実験前に立てた仮説は赤がよく伸びて、青の茎が太くなるというもの。
2009年からLEDを照射する実験を何度もしてきたフローラは
ほとんどの植物がこのような反応を示すのを知っているからです。
測定は冬休み中、施設園芸実験室で行われました。
するとどうでしょう。絵に描いたような仮説通りの結果。
ただしもやしの茎は細いのでその差は1mm以下です。
何本も何本も測定して得た結果が仮説通りになったことにJr.は大喜び。
その後、外部機関にポリフェノール総量を測定してもらったところ
こちらも仮説通り。一番増えたのが青でした。
しかし提案したフローラとしては新発見がなかったのでちょっと残念でした。
Jr.の実験が完全に終わったのは1月後半。
そこで3月に岩手大学で開催される日本植物生理学会の高校生ポスター発表会に
先輩フローラとともに参加しました。発表までがJr.との契約だからです。
大会ではサクラソウ研究をしていた先輩が見事に最優秀賞を受賞。
きっとJr.の目には、先輩がとんでもなくカッコよく見えたはずです。
翌年、正式に環境班に入ったJr.は3年生になってBIO-ENGINE TYPE3を完成。
大活躍しました。そんなレジェンドの最初の研究がもやしだったとは可愛いものです。
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FLORA JAPAN

2022年07月30日 | 研究
今の世の中、スポーツの世界では試合や練習を映像に撮って分析し、
改善点を探る手法が主流です。
その先駆けとなったのがラグビーの寺尾JAPAN。
当時、どの競技もまだ行っていなった映像分析を導入しました。
驚くことに試合の前半に相手チームを撮影してスピード編集。
ハーフタイムにはもう見ることができたといいます。
言葉で伝えるよりも映像を見ると一発で理解できるため
選手はぐんぐん成長していったという話は今も語り継がれています。
さてここは校長室。発表練習に取り組んでいるフローラJAPAN。
面白いことに自分たちの発表映像が大きなモニターに映し出されています。
撮影はいつもサポートしてくれる先生。
発表が終わるとすぐチェックできる体制を作るとは平尾JAPAN並みの早さです。
ここで分かったのは立ち位置。あまり元気な発表をするので
画面から消える時があるのです。
このことを伝えたら、もっと驚く反応が返ってきました。
なんとわざと画面から消えていたのです。
この演出が効果的かどうかはこれから検討されますが
思考停止状態になって、みんなの指示通り動くのではなく
自分で考えてアクションをしているとはやるもんです。
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体験入学は誰のため

2022年07月30日 | 研究
今日は中学生の体験入学。
フローラが結成された2009年に比べ学科は半分。
したがって生徒数も半分になってしまいましたが、
それでもたくさんの地域の中学生や保護者が来校されます。
体験入学では学校説明や体験授業などが行われますが、
その中に生徒による発表も毎年実施されます。
TEAM FLORA PHOTONICSは今まで何度もその大役を果たしてきましたが
今回は国際大会に出場するTEAM JAPANの発表が計画されました。
残念ながら今年は体育館ではなく、各教室をつないでオンライン実施。
とはいっても度胸試しにはなります。
またフローラハンターズのサポートメンバーにとっては初舞台。
この経験が本番で活かせると確信しています。
ところで体験入学は「中学生のための体験入学」というのが正式名称です。
しかし申し訳ないのですが、今回だけは「フローラのための体験入学」となりそうです。
さてオンラインで英語の発表となると、
初めて聞く中学生や保護者の皆さんは間違いなくちんぷんかんぷん。
そこで相談の結果、字幕スーパーをつけることにしました。
また本番ではコントのようなやりとりをしますが、
本人の姿が皆さんに見えないのであれば、こちらも無理。
そんなわけでパワーポイントを修正していったら
ずいぶんと違うものになってしまいました。
たった一度の使い捨て発表とはなんとも贅沢です。
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