花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

帰りたい

2022年07月14日 | 研究
今年もリンゴンベリーの花が咲きました。
ブルーベリーよりも小さく、フリルのついた白い花は可愛らしいものです。
和名はコケモモ。日本にもある低木常緑樹です。
しかし名前は聞いたことがありますが、花壇や野山で見ることはまずありません。
なぜなら日本では高山植物に分類されているから。
高山や亜高山地帯でハイマツの下などに自生しているそうです。
さて地球は寒冷な氷期と比較的温暖な間氷期が繰り返しやってきます。
最も近い氷期は今から1万5千年前に終わり、現在は間氷期なのだそうです。
資料では氷期では九州南部が秋田県の気候に近かったと記載されています。
寒冷地の植物は氷期になると南下し、間氷期になると北上しましたが
なかには取り残されてしまう植物も出てきました。
このリンゴンベリーもそのひとつ。したがって間氷期の今は
高山でひっそり耐えているのだと思います。
しかしこのところ青森県でも30℃と暑い日の連続。
私たちもしんどいのですが、このリンゴンベリーはもっと辛いはず。
早く氷期になるのを待ち望んでいるはずです。
フローラのレジェンドたちがリンゴンベリーで思い出すのはジャム。
北欧のストックホルムで食事をとると必ず出てきます。
甘酸っぱくて美味しいのですが、日本ではなかなかお目にかかりません。
今年ストックホルムに渡航するメンバーには
ぜひ食べてきてもらいたいものです。
私を北国に連れ帰って!リンゴンベリーが訴えています。
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植物第一

2022年07月14日 | 生物生産科
ここは生物工学実験室。
今年は年明けから利用させてもらっています。
現在は以前のような大きな実験も終わり、定期的に管理に訪れるだけとなりました。
先日、久しぶりに入ってみてびっくり。ものすごく暑いのです。
このところの30℃超え。さらに生物工学で用いる精密機器などがあるため
窓が開けられず室内に熱気がこもってるのだと思いますが
さすがに長居したくありません。
ただ生物工学実験室は、一斉授業で用いる大きな実験室と
小さなクリーンルームに仕切られています。
ここはクリーンルームの入り口のドアですが、エアシャワーがついています。
そして中にはなんとエアコンが入っているのです。
昨年の冬、名農の教室にエアコンがとうとう取り付けられましたが
それ以前からエアコンが入っている場所が名農には数カ所あります。
まず校舎内であればこのクリーンルーム、そしてお隣の情報処理室。
農場にいくと施設園芸実験室内の植物培養室、
さらに大型水耕温室を制御するコンピュータのある準備室にも入っています。
2018年、作物による水質浄化研究を大型水耕温室で行なっていましたが
ガラス温室なので夏は高温。水を採取しては急いで準備室に逃げ帰り
エアコンのきいた準備室で数時間にもわたる分析をしていたものです。
ただ設置場所から考えるとこれらのエアコン、
いずれも植物や植物の快適環境を維持するコンピュータのためのもので、
人が涼むためのものではありません。植物第一、さすがは農業高校です。
さてそんな厳しい暑さの中、名農では体育祭の練習が本日14日から始まります。
練習は放課後、3年生が後輩を指導しながら1週間ぶっつづけ。
体育祭はみんな熱くなるものですが、くれぐれも熱中症には気をつけましょう。
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