伊勢神宮は20年に一度お社が建て替えらる。これを式年遷宮と言う。
そのための木材はもちろんそれよりも早く用意される。
そろそろそういう神事が行われるはずと思って前から義父に話しをしていたら
「今年は斧入式がああるよ」と教えてくれるが撮影に関しては難しいという。
どうやら今回の主催は「伊勢神宮」であり、「護山神社」ではないから。
どうしたものかと考えていたら「一般枠でこんなのがあるが…」と教えてくれたのは写真コンテスト。
それの特別撮影会ということで斧入式の見学が行われるというのだった。
すぐに申し込み、当日を待つ。
具体的な待ち合わせ日時等の書類が届いたのは27日だった。
前日までの台風の影響もあるのでは、と思ったが当日は晴れ。
どんな写真が撮れるか楽しみだ。
8:40 まずはこちら、護山神社にて参拝して現地へ。
あちこち撮影しながら待ち合わせ場所へ向かうと森林管理署の車の後ろにつく。
車はスバルのフォレスター。森林管理局だからか?(笑)
林道を走り続け、待ちあわせの駐車場へ…と思ったら前を走るフォレスターも同じところへ。
車を降りると向こうも降りてご挨拶。
今回担当のK管理官だった。
そして駐車場にはもう1台車が。
こちらは自分と同じ参加者の方だがお話を伺ってビックリ。
世の中狭すぎるわ。
9:26 管理官と同行して会場近辺へ。こんな場所にこんなに人がいる。
9:35 一般席から見た斧入式用の御用材。直径約50センチ、樹齢100年だそうだ。
一般エリアにはすでに10人ほどの人がいた。
漏れ聞こえてくる話から警備員が立つよりも前にここに来ていたようだ。
その後も一般エリアには人がやって来る。
建築会社の方とかもおり、「滅多にこんなの見れないんだからな!」と若い従業員に説明していた。
9:53 斧入を行う杣人はお清め。
10:15 いよいよ式が斎行される。ここからは一般の人は撮影禁止となる。
色々と神事は見てきたつもりだが初めて見る形式。
あとから義父に解説してもらおうかな。
玉串を納める際、地元関係者代表の時に一般見学者等も一緒に二礼二拝する。
自分もこの神事に参加しているんだな、と実感できた一瞬でもあった。
10:50 式が終了して着替えた杣人が出てくる。
10:56 一礼後、これから切る木に立てに斧を入れる。
そして参列者に対しても一礼。他数人が伐倒方向へ向かって行った。
いよいよ始まった。これが「三ツ緒伐り」だ。
11:08 木が細い関係もあり作業は二人で交代しながら進められる。
11:16 手前が一般、舞台手前に地元中学生、そして舞台上には伊勢神宮や地元関係者が参列。
斧はたくさん用意されていた。研ぐ事は無かったが何度か交換しながら作業が行われていた。
11:21 穴を掘るように切られている。その理由は最後にわかる。
三方から穴があけられ、壁を削るようにして切り進める。
11:23 下もなるべく平らにする。
この「三ツ緒伐り」というのは配布されたレジュメ(義父が作成したのかな?)によると
三ツ緒伐りは別名「三ツ紐り」や「三弦伐り(みつるぎがり)」とも呼ばれます。
その技法は伐倒方向が正確で、伐倒による割れも少なく、木曽地方では古くから貴重材の伐木に用いてきました。
まず、三方向から樹心部に向けて斧を入れ、半時間ほどをかけて擂鉢状に刻みます。
11:27 倒す方向とその方向に傾いているかの確認?
11:30 いよいよ大詰め。舞台に敷かれた板とその骨組の鉄パイプが外される。
11:33 「大山の神~!左よき横山一本寝るぞ~、いよいよ寝るぞ~!」と山に向かって掛け声。
倒す方向と逆側の支えの1本を切り…
続いて残りの二本を切る。
あらかじめ伐倒方向に安全のためワイヤーにテンションが掛けられていたのだろう。
それでなくても一点で支えていたため見事に伐ることができたのだろうな。
11:35 切り株に斧を真っすぐ入れて…
伐倒した木の枝を使い山神に対して木の中間をいただいた感謝の一礼をする鳥総立(とぶさたて)を行う。(解説より)
山の神へ一礼。そして観覧者に一礼してすべての式が終了した。
伐木した瞬間にも拍手が沸いたがこの最後の一礼でさらに大きな拍手が。
担当した「三ツ緒伐り保存会」の皆様、お疲れ様でした。
来賓が帰った後には一般者の見学が許可される。
地元中学生が見て人が少なくなったところでK管理官、Sさんとともに舞台へ上がる。
遠巻きに切り株を眺めた後…
斧を使った人だけでなくワイヤーフォローした人も入り記念撮影。
管理官とSさんと一緒に木っ端拾い。だってこれ縁起物だもの。
これでメインの撮影は終了。
「午後からはどうされますか?」とK管理官に聞かれた。
もう少し撮っていきたいが、自分を呼ぶ声(謎)が聞こえたためここでおいとますることに。
このような機会を作って頂きありがとうございました。
もう1ヵ所の撮影を済ませて家に帰ると義父が来ていた。
今日の様子をテレビに映し、解説を聞く。
今日、義父が来てくれて本当に良かったよ。
さて、これで遷宮に向けた材の調達が始まるわけだが「御神木」の伐採はまだ。
予定としては8年後の2025年。
そのときはヘリによる集材が行われるだろう。
その時の様子もぜひこのブログで紹介したいと思う。
そのための木材はもちろんそれよりも早く用意される。
そろそろそういう神事が行われるはずと思って前から義父に話しをしていたら
「今年は斧入式がああるよ」と教えてくれるが撮影に関しては難しいという。
どうやら今回の主催は「伊勢神宮」であり、「護山神社」ではないから。
どうしたものかと考えていたら「一般枠でこんなのがあるが…」と教えてくれたのは写真コンテスト。
それの特別撮影会ということで斧入式の見学が行われるというのだった。
すぐに申し込み、当日を待つ。
具体的な待ち合わせ日時等の書類が届いたのは27日だった。
前日までの台風の影響もあるのでは、と思ったが当日は晴れ。
どんな写真が撮れるか楽しみだ。
8:40 まずはこちら、護山神社にて参拝して現地へ。
あちこち撮影しながら待ち合わせ場所へ向かうと森林管理署の車の後ろにつく。
車はスバルのフォレスター。森林管理局だからか?(笑)
林道を走り続け、待ちあわせの駐車場へ…と思ったら前を走るフォレスターも同じところへ。
車を降りると向こうも降りてご挨拶。
今回担当のK管理官だった。
そして駐車場にはもう1台車が。
こちらは自分と同じ参加者の方だがお話を伺ってビックリ。
世の中狭すぎるわ。
9:26 管理官と同行して会場近辺へ。こんな場所にこんなに人がいる。
9:35 一般席から見た斧入式用の御用材。直径約50センチ、樹齢100年だそうだ。
一般エリアにはすでに10人ほどの人がいた。
漏れ聞こえてくる話から警備員が立つよりも前にここに来ていたようだ。
その後も一般エリアには人がやって来る。
建築会社の方とかもおり、「滅多にこんなの見れないんだからな!」と若い従業員に説明していた。
9:53 斧入を行う杣人はお清め。
10:15 いよいよ式が斎行される。ここからは一般の人は撮影禁止となる。
色々と神事は見てきたつもりだが初めて見る形式。
あとから義父に解説してもらおうかな。
玉串を納める際、地元関係者代表の時に一般見学者等も一緒に二礼二拝する。
自分もこの神事に参加しているんだな、と実感できた一瞬でもあった。
10:50 式が終了して着替えた杣人が出てくる。
10:56 一礼後、これから切る木に立てに斧を入れる。
そして参列者に対しても一礼。他数人が伐倒方向へ向かって行った。
いよいよ始まった。これが「三ツ緒伐り」だ。
11:08 木が細い関係もあり作業は二人で交代しながら進められる。
11:16 手前が一般、舞台手前に地元中学生、そして舞台上には伊勢神宮や地元関係者が参列。
斧はたくさん用意されていた。研ぐ事は無かったが何度か交換しながら作業が行われていた。
11:21 穴を掘るように切られている。その理由は最後にわかる。
三方から穴があけられ、壁を削るようにして切り進める。
11:23 下もなるべく平らにする。
この「三ツ緒伐り」というのは配布されたレジュメ(義父が作成したのかな?)によると
三ツ緒伐りは別名「三ツ紐り」や「三弦伐り(みつるぎがり)」とも呼ばれます。
その技法は伐倒方向が正確で、伐倒による割れも少なく、木曽地方では古くから貴重材の伐木に用いてきました。
まず、三方向から樹心部に向けて斧を入れ、半時間ほどをかけて擂鉢状に刻みます。
11:27 倒す方向とその方向に傾いているかの確認?
11:30 いよいよ大詰め。舞台に敷かれた板とその骨組の鉄パイプが外される。
11:33 「大山の神~!左よき横山一本寝るぞ~、いよいよ寝るぞ~!」と山に向かって掛け声。
倒す方向と逆側の支えの1本を切り…
続いて残りの二本を切る。
あらかじめ伐倒方向に安全のためワイヤーにテンションが掛けられていたのだろう。
それでなくても一点で支えていたため見事に伐ることができたのだろうな。
11:35 切り株に斧を真っすぐ入れて…
伐倒した木の枝を使い山神に対して木の中間をいただいた感謝の一礼をする鳥総立(とぶさたて)を行う。(解説より)
山の神へ一礼。そして観覧者に一礼してすべての式が終了した。
伐木した瞬間にも拍手が沸いたがこの最後の一礼でさらに大きな拍手が。
担当した「三ツ緒伐り保存会」の皆様、お疲れ様でした。
来賓が帰った後には一般者の見学が許可される。
地元中学生が見て人が少なくなったところでK管理官、Sさんとともに舞台へ上がる。
遠巻きに切り株を眺めた後…
斧を使った人だけでなくワイヤーフォローした人も入り記念撮影。
管理官とSさんと一緒に木っ端拾い。だってこれ縁起物だもの。
これでメインの撮影は終了。
「午後からはどうされますか?」とK管理官に聞かれた。
もう少し撮っていきたいが、自分を呼ぶ声(謎)が聞こえたためここでおいとますることに。
このような機会を作って頂きありがとうございました。
もう1ヵ所の撮影を済ませて家に帰ると義父が来ていた。
今日の様子をテレビに映し、解説を聞く。
今日、義父が来てくれて本当に良かったよ。
さて、これで遷宮に向けた材の調達が始まるわけだが「御神木」の伐採はまだ。
予定としては8年後の2025年。
そのときはヘリによる集材が行われるだろう。
その時の様子もぜひこのブログで紹介したいと思う。