それまでの近鉄特急のイメージを払拭し衝撃的なデビューを果たしたアーバンライナー。
1988年(昭和63年)3月のデビューからもう23年経ちました。
ホワイトのボディーにオレンジのライン。
そして43°の角度を持つスラントノーズが特徴的な先頭部。
21020系の登場後、バリアフリー化等の改造を受け「アーバンライナーplus」として生まれ変わりました。
スラントタイプの先頭形状はその後登場の伊勢志摩ライナーやさくらライナー、そしてアーバンライナーnextにも
踏襲されましたが、シンプルな造りは23年を経過した今尚、近鉄特急の看板車に相応しいと思います。
2枚共、PENTAX K-r+SIGMA APO 50-500 F4.5-6.3 DG OS HSMで撮影。
速さと空力の良さをアピールするには十分なスタイルだと思いますが、現在のデザインとしては古さを感じさせる部分もあります。
現代の車両設計では 130km/h運転程度では、ノーズを傾斜させなくても十分に空力を確保できますし、その分、座席数も確保できます。
22600系がその例でしょうか?
でも、このアーバンライナー兄弟には性能だけでは語れない何かがありますね。
新幹線の100系が登場し、車両限界の差から来る居住性の圧倒的な差を見せ付けられた事で
30000系の後継はダブルデッカーを断念したと聞いています。
「ビスタカー」のイメージを打破するインパクトを必要とした事で、あのスタイルと
カラーリングが生まれたのだと思いますが参宮急行の伝説を継承する近鉄特急の看板車には
いつまでも理屈抜きのプラスαを持っていて欲しいです。