◆あごだし麺 五島軒◆

2019年3月閉店 回想録レシピなどを公開します

男子!厨房に入ろう

2010年07月06日 | 男子!厨房に入ろう
10日位前の夜の7時頃に
別々の二人のお客さんが来店。



他に客は無し。

お一人が先に帰られました。

もうお一人のお客さんが、帰る時
「自分のスリッパが無い」
       ・・・・・・と言う。


※当店は靴を脱いで上がるスタイルの店です。


先に帰られたお客様も時々みえる方でしたので、
「今度来られた時に聞いて交換させます。」
・・・・と、言って当店のスリッパ貸しておお帰り
頂きました。

一週間ぶりに先に帰られた方がお見えになりました。

ヤレヤレ これで一件落着と思いつつ、
早速その方に履き物の間違いが無かったか?尋ねました。


「い~や。間違えてないよ。
このスリッパはずっと前から履いているから」

「えっ」

見ると当店で保管しているスリッパとは
間違いようがない程全然違う。

スリッパを間違えたと疑われたそのお客さんは

「俺はずっとこれだから」
・・と言って、履き慣れたそのスリッパを
愛おしそうに指さして言った。

「フ・ム・ム・ム・ム・」・・・・私は考え込んだ。

漢字で表現するとこうかな?
「不・無・無・無・無」

そう言えばスリッパを間違えられた方とすれ違いに
帰られたお客さんがいた事に気が付いた。


間違いない。“確信”


・・・と、

今日10日ぶりにその方がいらっしゃった。

ヤレヤレ!

これでやっと・・・・・

「お客さん。
この前来られた時スリッパを間違えていたでしょ」


そのお客さんは言いました。

「いいえ!」←と一言で否定。

「これ違います?」と私は十日間保管していた
スリッパを見せた。

「それは自分のではありません。
自分は一年前からこのスリッパです」
履き慣れた自分のスリッパを指さした。



人生ってこんなモンですかね?


自分の常識とか経験とか考え方とかが
全く通用しない出来事が突然起こります。

自然災害、通り魔、テロ、事故。

自分が70~80歳まで生きたとして、
痴呆やら病気やらで動けなくなった時に
どうするのか?

自分を介護してくれるのは誰だろう。

優しい精神を持った人なら良いけど・・・。

自分は元気でも連れ合いが先に逝ってしまったら・・・。


今、自分の健康は自分で責任を
持たなければならない時代に来ている。

健康器具やサプリにも限界があるし、
今まで不治の病と言われた病気が治る医療が
幾ら進歩しても医療費が下がる事はない。

昔は「男子厨房に入るべからず」と言う諺があった。
いまは殆ど聞いた事がない。

男もドンドン厨房に入るべきだと思う。

健康の三原則『運動・休養・栄養(食事)』

少子化が進む今日、自分の将来は思いもよらない事が
いつ起きるとも限らない。

“転ばぬ先の杖”

生きるための最低限の食事は自分で出来るようにしたい。



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