★☆ 愛しき時間(とき) ☆★

2007年に乳がんと肺がんを克復しました。
現在 ACTH単独欠損症(特定疾患)、糖尿病の闘病中です☆

「夕方には早めに灯(ひ)をつけること」

2021年09月15日 | 好きな言葉・詩


★我が家で育てている「マツバボタン(松葉牡丹)」★
☆花言葉・・・「無邪気」「可憐」☆

☆★=☆★


小さなことである。
しかし、
人間の精神は些細なことに影響を受けやすい。
電燈料が勿体ないからと言って、
あるいは電燈をつけても
どうせ本を読むのではないから、と言って、
灯をつけなかったらどうなるだろう。

暗闇の中にいれば、
着物もボロでいい。
髪をくしけずらなくても誰に見られることもない。
それはもう精神の死である。

人間は、
お互いの顔を見、
その表情から内心を察し、
小さな野菊一輪を生けて、その中に優しさを感じる。
それらはみんなあかりのもとで行われるのであり、
夜が来ても、
そのような精神的な行為を続けるために
灯をともすのである。

だから、夜は早めに、
必要でも必要でなくても、
人間がいるということの証(あかし)のために、
灯をつけなければならない。


《 自らの救いのために 》
曽野綾子「完本 『戒老録』」~



    









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする