人は夕日に魅せられる。
そしてなぜか、もの哀しさを覚える。
一日の終わりが、
もうそこまで来ているのを名残惜しんでいるのだろうか。
夕焼けに染まった西の空が、
家路を急ぐ足をひきとめる。
その瞬間、
「美しい・・・」とつぶやく人は方々にいるにちがいない。
美しさには、どこか儚い(はかない)哀しさがある。
夕景を見て、哀しみを覚えるのは、そのせいか。
美しい夕景を前にして、
良い一日だった、悪い一日だったと考えるのは無粋というもの。
美しい瞬間に立ち会えただけで幸せではないか。
夕日が沈むまでのひとときを思う存分楽しもう。
夜のとばりが降りるころ、
心地良い眠りがやってくるはず。
そう、人生の夕暮れ時もそんなもの。
《 カズオ・イシグロ(イギリスの小説家・脚本家)》
~『日の名残り』から抜粋~
★画像は「夕焼け」★
一昨日(28日)午後7時25分頃、
我が家のベランダで撮影♪(^_-)-☆
カーテン越しに見える西の空が
とてもきれいだったので、
急いでベランダに出て撮影~(^^♪