★☆ 愛しき時間(とき) ☆★

2007年に乳がんと肺がんを克復しました。
現在 ACTH単独欠損症(特定疾患)、糖尿病の闘病中です☆

カズオ・イシグロ「夕焼け」

2023年07月30日 | 好きな言葉・詩





人は夕日に魅せられる。

 そしてなぜか、もの哀しさを覚える。

 一日の終わりが、
もうそこまで来ているのを名残惜しんでいるのだろうか。

 夕焼けに染まった西の空が、
家路を急ぐ足をひきとめる。

 その瞬間、
「美しい・・・」とつぶやく人は方々にいるにちがいない。

 美しさには、どこか儚い(はかない)哀しさがある。

 夕景を見て、哀しみを覚えるのは、そのせいか。

 美しい夕景を前にして、
良い一日だった、悪い一日だったと考えるのは無粋というもの。

 美しい瞬間に立ち会えただけで幸せではないか。

 夕日が沈むまでのひとときを思う存分楽しもう。

 
夜のとばりが降りるころ、

心地良い眠りがやってくるはず。

 そう、人生の夕暮れ時もそんなもの。



《 カズオ・イシグロ(イギリスの小説家・脚本家)》
~『日の名残り』から抜粋~





★画像は「夕焼け」★

一昨日(28日)午後7時25分頃、
我が家のベランダで撮影♪(^_-)-☆

カーテン越しに見える西の空が
とてもきれいだったので、
急いでベランダに出て撮影~(^^♪















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