先日、作家の 「宮尾登美子」先生が、お亡くなりになりました。
いっかん(一貫)して、
女性の生きざまを
かきつづけた
みやお先生。
「優雅な筆致
」で つづられる、女たちの
波乱万丈な
人生は、
どく(読)者、
とくに女性を
ぐるぐる・まきこんでしまうそうです
「
宮尾作品の主人公たちって、みんな、
苦労しながらも
ひたむきに耐えて
咲くんだよね。
ちょうど、
今の季節に お茶で出る、
春先の花のお菓子と
イメージが重なるわ。」
と言って
うちのチットが、おかし(お菓子)をたくさん 買ってきたので、
二人で
そうだん(相談)して、
「宮尾作品のヒロインたちに あてはめてみよう」
ってことに
なりました
だい(題)して
「和菓子で具現化する、宮尾作品」
「宮尾作品」は、大きく4つに 分かれるので、
以下のじゅん(順)に
おかし(菓子)を
あてはめていきます
1、自伝的作品
2、高知もの
3、芸道もの
4、その他(大物含む)女性・一代記
・・・・・・・
では!
→お菓子:「早蕨」
(高知で芸妓紹介業を営む生家と、自分の半生を描いた一連の作品群。
萌え出るサワラビの生命力が、宮尾先生に重なります)
→お菓子:「寒椿」
(時代の荒波にのまれながらも生き抜く、表題どおりの女たち)
→お菓子:土佐銘菓・「かんざし」
(高知一の料亭の名妓が、一人の男の出現で 思わぬ方向に流されます。)
「鬼龍院花子の生涯」・・・これは、花子というより、高知の侠客「鬼政
」の話。なので、
→お菓子:土佐銘菓・「いごっそう」
(「いごっそう」とは、一徹な土佐男児の意味)
→お菓子:「白梅」
(一弦琴の音色を甦らせた、人間国宝・秋沢久寿栄をモデルにした、直木賞受賞作)
→お菓子:「福梅」
(明治の女流日本画家・上村松園がモデル。やはり京女なので、はんなり求肥のお菓子にしました♪)
→お菓子:「吉祥梅」
(今の隆盛が信じられないくらい落ちぶれていた茶道千家の、
復興を支えた女たち)
・・本当は茶道らしく、「むくげ」の練りきりにしたかったけど、なかったので、こちらにしました。
→お菓子:「老松」
(お菓子は香木のイメージです。香道復興にささげた女性の伝記です)
→お菓子:「福寿草」
(かんしゃく持ちの十一代市川団十郎に仕えた、一途すぎる内縁妻。
海老蔵さんの激しさは、このお祖父さんの血に間違いありません)
→お菓子:「梅一輪」
(経営難の嫁ぎ先料亭を立て直す、明るい若妻。江戸っぽい形の練りきりを選びました
)
→お菓子:「青竹」
(失明するも、実家を継いで女性杜氏となる・れつと、越後酒造家の人々。烈よりも、烈のおばさんが、裏主人公ですが。)
→お菓子:「かりんとう」
(13代将軍徳川家定夫人として、幕末を生きた、薩摩おごじょ。華やかなパッケージに包まれていても、本質は素朴です。大河ドラマでは、宮崎葵ちゃんが演じていました
)
→お菓子:「春菜花」
(一人の純粋無垢な少女の、15~20歳までの成長と愛を描いています。
お菓子は、物語のアクセントとして出てくる、キレンゲショウマの花の色から選びました。)
以上
チットが よんだことのある、
みやお作品に げんてい(限定)して
お送りしました
※
上記のお菓子たち・・
金沢森八、源吉兆庵、塩瀬総本家、高知浜幸、鶴屋吉信、熱海間瀬、箱根花林堂でした!