With A Little Luck!

趣味と生活と衝動買い日記です!(笑)。

HIS MAJESTY

2007年12月25日 | 西新宿系
今朝もカーナビから「メリークリスマス!、今日は12月25日です!」って声かけられた。おしゃべりなカーナビだ

今月、唐突にリリースされたGeorge Harrison with Eric ClaptonのライブCD「HIS MAJESTY」。

91年の、もはや伝説ですね、日本公演最終日、11月17日のオーディエンス録音。
4枚組で、同じ公演を2種のマスター使用により、それぞれ2枚組にて収録。

1枚目、2枚目は最近発掘されたという(古墳か!)カセットがマスターで、3枚目と4枚目は過去最高音質!と言われたDATマスターをさらにリマスタリングして使用したとのこと。

さて、カセットがマスターとなっているディスク1,2。
音いい!って感じ。さすがにカセットによる隠密録音なので、ややレンジが狭く、各パートの分離感も薄いけれど、音圧も十分で迫力のある演奏が楽しめます。よくドームでこれだけ綺麗に録れたなあと感心。ヒスノイズも丁寧に処理してあって、まったくストレスなく聞けます。

ディスク3,4。
こちらもまたいい音・・・。さすがデジタル録音だけあって、クリアで音の分離もよく、ドームの空気感までばっちり収録されとります。
・・・こっちの方が好みかな。

演奏の方はさすがに最終日とあって、終始リラックス・ムード。
リラックスと言っても演奏がリラックス・・・という意味じゃなくて、
クラプトンにとっては、ジョージ17年ぶりのツアー復帰のサポート、
そしてジョージにとっては幼い息子を失ったクラプトンを勇気づける、という深い意味のあるツアーを、成功裏に最終日まで続けられたという自信回復と安堵に満ちたムード。
聞いてるこちらも何だか幸せな気分になってくる

オフィシャルのライブ・アルバムだと、「ジョージの、良い演奏だけを並べてみました」的な印象があるけれど、やっぱりクラプトン・パートや、「Roll Over Beethoven」での長~いレイ・クーパーのパーカッション・パートがあってこそのジョージ日本公演だと思うので、こうして全編通して聞けるのはありがたい。
コンサートにおける緩急というか、ジョージとクラプトン、お互いを気遣う息使いが、演奏やMC、曲間のあちこちから感じられて久しぶりにこの日本公演聞いて感動してしまった。何だか二人でアイコンアタクトとかしてる姿も浮かんできそう

オフィシャル盤で、クラプトン・パートがバッサリ切られてしまって、クラプトンが激怒し、一時期二人の仲は険悪になったなんて噂も聞いたことがあるけれど、
もし本当に怒ったとしたら演奏をカットしたことよりも、こういう「いいムード」がバッサリいかれてしまったからじゃないのかな?、と思ってしまうくらい。

・・・とにかくこれは勝手に名盤です。