久しぶりの、ライフ以外の公演です。
そして、久しぶりの三茶。
今人気の生田斗真&菅田将暉コンビで、チケット完売必至の公演。
先行予約で、平日ソワレを狙って無事にゲットしました。
相変わらず忙しくて、連日の寝不足なので、
落ちちゃったらどうしよう…と、多少の不安がありましたが、
無事、落ちずに観ることができました~。
お席もサイドブロック通路際で、
しかも、ちょうど客席がカーブしているところだったので、
前にほぼ客席がない感じで、視界良好でした。
ハムレットの最後に「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」というセリフがあるのですが、
そこを掘り下げたスピンオフ的な作品。
膨大なセリフの渦で、観る方もやる方も、集中力が欠かせません。
言葉遊びの感じなど、シェイクスピア作品ならではだなー・・・って
これシェイクスピアちゃうし!と、セリフボケツッコミするほど
ざっくり言うと、「ハムレットの様子が最近おかしいので探ってくれ」と、
王様に呼び出されたロズギルが、なんで俺たちここにいるんだろうねぇ?
という疑問を抱えながら、何となぁく流されて
結局ハムレットの策略にハマって殺されちゃう、というストーリー。
殺されちゃう場面そのものはないですけどね。
で、どうやらベケット作品なんかにとても影響を受けている脚本らしいです。
ベケットっていうと不条理劇=難解、という印象がありますが、
この作品は、何か釈然としないモヤモヤとした部分が常にあるのですが、
(ロズギルがモヤモヤしてるから)
エンターテイメントとして楽しめます。
生田君はちょっと天然ボケなロズを好演。
何気ないセリフや動きできっちり笑いを取っていて、さすがだなーと。
菅田君も気持ちのこもった芝居で、
最後は本当に涙していて、それが観てる方も泣けるような場面ではなくて、
本人じゃないと分からない涙で、
これでちゃんと泣けるとかすごい!と、妙なところに感動してしまいました
ハムレットも登場するのですが、林遣都君のハムレットは
ロズギルを平気で陥れそうな、いやぁな感じがよく出てて
いやぁな感じでした
ハムレットだけ観ると、この感情は起きないですね。
今後、ハムレットを観ることがあったら
最後のセリフの背後には、こんな2人の若者の悲劇があったんだよなーと思えて
より深く楽しめそうです。
階段のみのシンプルなセットでしたが、照明がとても効果的でしたね。
完全な暗闇とか、大きな影が出る照明とか。
これ、頭がもっとクリアな状態で観たら、もっと楽しめると思うんですよねー。
我ながらもったいない。。。