元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

スピーカーを買い替えた。

2006-03-10 06:52:11 | プア・オーディオへの招待

 ちょいと広い部屋に引っ越したのを機に、ステレオのスピーカーを買い直しました。以前は部屋があまりにも狭くてロクなスピーカーが導入出来ず、やむなくJBLのControl1Xという一本約一万円の安物を天井から釣り下げて使っていたのである(爆)。だが新居では天井に穴を開けてControl1Xを同じように継続使用することが事実上不可能であるため、この際だから“マトモな置き方をするマトモな音のスピーカー”を購入しようと思った次第っス。

 どうせ社宅で使うサブ・システムであるから、高価なものは必要ない。よって、ペアで定価5万~7万円を目安にいろいろと検討した結果、決定したのがこれ、KEFiQ3という機種だ。

 KEFはイギリスの会社で(とはいっても日本企業を含めてスピーカーを取り扱っている世界のほとんどのメーカーは製造拠点を中国に置いているため、当然本機も中国製 ^^;)、実家のメイン・システムを含めて英国ブランドを導入するのは初めて。それでも購入を決めたのは、店頭試聴での印象が良かったのと、能率が高くて鳴らし易そうだったため(それと、専門誌などの評価が高いというのもある)。

 このサイズのスピーカーは床に直置きするのは禁物なので、自室では高さ約50cmのスタンドを使用。この台が同じく英国ブランドのB&W社のSTAV20Bという機種で、スチール製だが中はがらんどう。叩くとカンカン響き、そのせいか“剛性を高めるために中に砂を入れてください”との但し書きがある(笑)。砂は後日調達することとして(再笑)、とりあえずそのまま鳴らしてみた。なお、畳の上では不安定なので、厚さ1.5cm程度の大理石の板をスタンドの下に敷いた。

 スピーカーってのは新品では上手く鳴らず、本調子になるためには鳴らし込み(エージング)が必要だが、やっぱり本機もスムーズに鳴ってくれない。何より低音がボワボワで、それが高音に被さるのか、高い方もスッキリと出ない。販売店からのメールではエージングには半年は必要だとのこと。だが、それを差し引いても魅力的な商品であることは間違いないと思った。

 昔は“KEFの製品は分解能よりも肌触りの良さが信条”との認識があったが、近年のラインナップは音のキレが良くなってきているようだ。とはいってもまろやかでウォームなタッチは健在で、サイズの点でフルオーケストラはちょっと辛いけど、室内楽等の小編成の合奏はなかなかに聴かせてくれる。ピアノの響きもコロコロと心地よい。ジャズはJBLのような派手さはないけど、各楽器の音色をしっかりとらえてキレイに再現。また某掲示板で“KEFに一番向いたソースはアニメ主題歌だ!”との指摘があるように(爆)、女性ヴォーカルの再生には特筆すべきものがある(私はアニソンは聴きません。念のため ^^;)。反面残念なのはロックに合わないこと。ちなみにフランツ・フェルディナンドとゼブラヘッドをかけてみたが、腰高かつ薄味に過ぎる音でガッカリ(まあ、F・フェルディナンドなんてのは、ラジカセ以外は厳禁のヒドい音質ではある。楽曲自体はサイコーなんだけど)。ただし、メロディ主体の70年代・80年代のロックは楽しく聴かせることもある。

 前述の通り置き台は剛性不足だし、写真でも分かるように、ラックの代わりに無○良品の安物の棚を使用し(何しろ専用ラックは高価なので ^^;)、アンプとCDプレーヤーもエントリークラス。何よりエージングもまだまだの状態だから現時点では真価を発揮するにはほど遠い。でも商品の質としては悪くなく、そこそこ良い買い物だったと思ってます。

 購入金額は(割引率がシブいと言われる商品にもかかわらず)ネット通販価格の相場よりいくらか安く買えたので、まあ満足。ただし大手電器店には置いていないから(福岡県では専門店の一軒だけとか)、一般消費者にとっては試聴する機会があまりないのは残念だけどね。

 今のアンプは購入して7年になるので、夏のボーナスあたりで定価5万~10万円のクラスのやつに買い換えたいけど、転居費用が嵩んだせいで、嫁御の許しが出るとは思えません(爆)。まあ、今からヘソクリを貯め込んでおくかな。
コメント (16)
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