はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

デモ

2006-03-15 16:39:18 | Weblog
CPE「初回雇用契約(Contrat Première Embauche)」に
反対する学生運動が激化している。

CPEは失業率が約23%である26歳未満を対象に
2年間雇用主に理由を問わず解雇の権利を認めるという内容。

フランスでは正規雇用の場合、解雇が大変な上
雇用主の社会保障制度の負担額が高いことも
新規雇用を妨げる原因となっているため、
この新制度で雇用を促進させる、というのが導入の理由のようだ。

背景を全部理解した上でまっとうな意見を言えるほど。
事情を理解できていないかもしれないが、
個人的にはこの制度の導入に賛成。

いっそ26歳と年齢を区切らなくても、という気もするけれど。
フランスで企業が新規雇用に対して消極的であるのは
リスクが高すぎるからだろうし、
社員の働くモーティベーションを保つ上でも
ある程度雇用が流動的になるようにしたほうがいい気がする。

ただ、26歳未満の仕事を持つ人の多くが
今でも期間限定の採用であることを考えると
CPEによってどれだけ新規雇用が生まれるのかは不明。

むしろ雇用主の正社員に対する
社会保障の負担額を減らすほうが意味があるかもしれない。

ちなみに私の今通っている学校はこのデモの渦中にあるが、
私の通う校舎は至って平穏。
フランス語を学ぶ外人にとってCPEなんて関係ないもんね。