はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

キリアンすごい

2006-03-25 18:55:23 | Weblog
オペラ座(ガルニエ)にダンスを見に行く。
前からだいぶ楽しみにしていた舞台。

Air: 勅使河原三郎
Le Souffle du Temps: Abou Laraga
Bella Figura: Jiri Kyrian

の三作。

前2作はいかにもな現代音楽を使った
新しくは感じない”現代舞踊”な舞台。
作品自体には特筆すべきことはないけど、
照明の転換の的確さ、厳密さに感動。
フランスでも、そういう仕事する人もいます。

あとは現代音楽を奏でる音楽家が
ひじをピアノの鍵盤に打ち付けたりしているのを
上から見れたのは面白かった。

それはともかく、今日のいちおしは何しろ3作目。
キリアン健在。別格にすばらしい。
作品は1995年初演らしいので新作ではないが
古さはなくて、古典になりうる作品。

NDT(*)が踊るキリアンもいいけど、
オペラ座の一流バレエダンサーの踊るキリアン作品の
あまりの美しさにため息。
しかもくすっと笑わせる所あり、
ダンサー達のちょっとした仕草に愛を感じさせる所あり、
30分間、隙のない完成された舞台。

まぁ今更私が言わなくても
みんなが認めているところでしょうが、あらためて

キリアンすごい。

(*)NDT:Netherland Dance Theater.キリアンが芸術監督をするカンパニー。