音楽と脳について考える今日このごろ・・・
そのきっかけは 脳卒中の後遺症で右半身麻痺のAさんのリハビリを行っている最中の事。
私の仕事は 運動器(筋肉や関節)に対するアプローチを行い、身体機能を向上させること。
マッサージやストレッチ、関節運動を行いながら、コミュニケーションをとります。
しかし、右半身麻痺のクライアントは 左の脳を損傷して、言語障害が伴います。
初めてお伺いする日、会話が不足するかも知れないと思い、間を持たすために音楽を用意していました。
案外、Aさんとは常に会話が出来て音楽を気にしないでいました。
しかし、会話を良くするようになると、時おりAさんは 言葉が出ない事に苛立ち、そのたび言語のための訓練も必要だな~と感じていました。
(このあたりが 物理的な大きな問題になるのですが、Aさんは 発症後5年以上経過しており、これまでも有名リハビリ病院でも入院しリハビリを行っていたようです。
リハビリは 急性期、回復期、維持期に病気発症から期分けされ、早い時期でのリハビリは 後遺症を軽減するのに大変重要とされています。
医療従事者(医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカー)の横の連携の重要になりますが、海外では これを脳卒中ユニットと呼び、エビデンスレベルの高い報告も多いのですが、日本では海外のような多面的なリハビリを行う脳卒中ユニットが少ない現状です。
これは 脳卒中に限らず、健康保険適応で行うリハビリの時間数に制限があり、治りきっていない患者さんがどこに行けば良いのかわからない・・・というリハビリ難民が多いと思います。
私が勤めるスポーツ医学センターでは 健康保険適応外でのトレーナーによるアスレティックリハビリテーションを行っています。
最近では 介護保険による通所パワーリハビリも増加の傾向にあります。
私たち体育系運動指導者も仕事の幅や奥行きが要求されます。
Aさんも言語の専門的な訓練を受けるべきでは?と言う話をするも主治医の判断を要し、すべて介護保険などに関係し、こちらも厚労省による介護報酬改定が流動的であり、患者さん本人も大変分かりにくいのが現状で・・・・・
そんなこと待っていられない!!と、現場にいるものとしては もどかしさを感じます。
そうなると、患者さん自身患者さんの家族や周囲の人のマンパワーも大切で、出来る事からやって行かなければいけないのです。)
いや~~~横道にそれていました。
話しは 音楽と脳。
患者さん自身患者さんの家族や周囲の人のマンパワーが大切!と書きましたが、Aさんは 周囲の温かいサポートがあって、たまたまハーモニカやその他音楽の稽古をはじめたのです。
先日、テレビ「鶴瓶の家族に乾杯」を見ていると、同じく脳卒中患者さんで、この人は両側に麻痺があり、呼吸も出来ない状態だったのがハーモニカを吹いて、呼吸も言語も回復した!?という場面を見て驚きました。
「ハーモニカ療法」・・・あっても良いのではないでしょうか。
そして、先週・・・
Aさんの指導をしている最中、好きな歌の話題になり、Aさんは 自分の好きな歌の題名が出てこないので、ちょっとメロディをハミング。
私は 知っているのに、出ました!健忘症でタイトルが出てこない・・・
すると・・・・
Aさんは・・・♪んんんんん~んんんんn~ふふふ~~~~
ハミングをし続け歌い続けました。
言葉は とぎれとぎれに単語を並べ、長文は出ないのに、メロディーは長く続けられるのです。
驚きました。
私の健忘症、役に立つのよね~・・・
私にとっては新しい発見でしたが、あとで調べると、このような情報がありました。
「脳卒中の後遺症、失われた言語力を歌で引き出す」2010年2月21日BBニュース
ミュージック・イントネーション療法というのだそうだ。
勉強してみよう。
新版 リズム,音楽,脳 〜神経学的音楽療法の科学的根拠と臨床応用
そのきっかけは 脳卒中の後遺症で右半身麻痺のAさんのリハビリを行っている最中の事。
私の仕事は 運動器(筋肉や関節)に対するアプローチを行い、身体機能を向上させること。
マッサージやストレッチ、関節運動を行いながら、コミュニケーションをとります。
しかし、右半身麻痺のクライアントは 左の脳を損傷して、言語障害が伴います。
初めてお伺いする日、会話が不足するかも知れないと思い、間を持たすために音楽を用意していました。
案外、Aさんとは常に会話が出来て音楽を気にしないでいました。
しかし、会話を良くするようになると、時おりAさんは 言葉が出ない事に苛立ち、そのたび言語のための訓練も必要だな~と感じていました。
(このあたりが 物理的な大きな問題になるのですが、Aさんは 発症後5年以上経過しており、これまでも有名リハビリ病院でも入院しリハビリを行っていたようです。
リハビリは 急性期、回復期、維持期に病気発症から期分けされ、早い時期でのリハビリは 後遺症を軽減するのに大変重要とされています。
医療従事者(医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカー)の横の連携の重要になりますが、海外では これを脳卒中ユニットと呼び、エビデンスレベルの高い報告も多いのですが、日本では海外のような多面的なリハビリを行う脳卒中ユニットが少ない現状です。
これは 脳卒中に限らず、健康保険適応で行うリハビリの時間数に制限があり、治りきっていない患者さんがどこに行けば良いのかわからない・・・というリハビリ難民が多いと思います。
私が勤めるスポーツ医学センターでは 健康保険適応外でのトレーナーによるアスレティックリハビリテーションを行っています。
最近では 介護保険による通所パワーリハビリも増加の傾向にあります。
私たち体育系運動指導者も仕事の幅や奥行きが要求されます。
Aさんも言語の専門的な訓練を受けるべきでは?と言う話をするも主治医の判断を要し、すべて介護保険などに関係し、こちらも厚労省による介護報酬改定が流動的であり、患者さん本人も大変分かりにくいのが現状で・・・・・
そんなこと待っていられない!!と、現場にいるものとしては もどかしさを感じます。
そうなると、患者さん自身患者さんの家族や周囲の人のマンパワーも大切で、出来る事からやって行かなければいけないのです。)
いや~~~横道にそれていました。
話しは 音楽と脳。
患者さん自身患者さんの家族や周囲の人のマンパワーが大切!と書きましたが、Aさんは 周囲の温かいサポートがあって、たまたまハーモニカやその他音楽の稽古をはじめたのです。
先日、テレビ「鶴瓶の家族に乾杯」を見ていると、同じく脳卒中患者さんで、この人は両側に麻痺があり、呼吸も出来ない状態だったのがハーモニカを吹いて、呼吸も言語も回復した!?という場面を見て驚きました。
「ハーモニカ療法」・・・あっても良いのではないでしょうか。
そして、先週・・・
Aさんの指導をしている最中、好きな歌の話題になり、Aさんは 自分の好きな歌の題名が出てこないので、ちょっとメロディをハミング。
私は 知っているのに、出ました!健忘症でタイトルが出てこない・・・
すると・・・・
Aさんは・・・♪んんんんん~んんんんn~ふふふ~~~~
ハミングをし続け歌い続けました。
言葉は とぎれとぎれに単語を並べ、長文は出ないのに、メロディーは長く続けられるのです。
驚きました。
私の健忘症、役に立つのよね~・・・
私にとっては新しい発見でしたが、あとで調べると、このような情報がありました。
「脳卒中の後遺症、失われた言語力を歌で引き出す」2010年2月21日BBニュース
ミュージック・イントネーション療法というのだそうだ。
勉強してみよう。
新版 リズム,音楽,脳 〜神経学的音楽療法の科学的根拠と臨床応用
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