元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

筋肉の量

2011-12-08 22:57:05 | 身体
「この運動をしたら、どれぐらい筋肉が増えますか?」との質問を受けました。

難しい質問です。

明確な量は言えませんが、決定的に言える事は 筋力トレーニングを続けていれば、必ず筋肉量は増えます。
(ストレッチや通常歩行では筋肉量は増えないでしょう)
そして、運動を行う消費量と、筋肉量が増えて増加する基礎代謝量アップで体脂肪量は減少するでしょう。
(注! 食べ過ぎてはいけませんよ。)

加齢によって、筋量は減少するのが定説です。

運動不足、重力抵抗を行わない(ゴロゴロ、座る事が多いなど)と、筋力=筋量が低下する・・・
これも無重力の世界から帰還した宇宙飛行士を見れば分かります。
ちなみに、90日間宇宙にいると大腿四頭筋は17%(宇宙航空研究開発機構の調べ)、地上で20日間寝たきりになると大腿四頭筋は8%(身体活動と不活動の健康影響、第一出版)低下する事が分かっています。

脚をギブス固定をした場合、筋肉は痩せ細くなり、筋力も低下し、立つ事歩く事も不安定になります。


しかし、同じ筋力トレーニングを継続していれば、筋量は維持できて、減少していないという事になります。

筋力トレーニングをしている高齢者は 筋量=筋力が維持できるので、姿勢は変わらず、または 筋力トレーニングを始めてから姿勢が良くなったという高齢者もいらっしゃいます。

腹筋運動で身体が起こせなかったのに起こせるようになった!
腕立て伏せが 3回しかできなかったのに、5回出来るようになった!
片脚立ちが 10秒しかできなかったのに、30秒出来るようになった!

運動が沢山こなせるようになったということは 必ず筋量が増えています。

「できるようになった!」には もう一つの要因があります。
だから具体的な量が算出できないのです。
神経機能が向上して上手にカラダを調整するチカラもつきます。
これが数値に出せないところです。
しかし、どちらの要因も相まって、身体機能は向上します。


どれぐらい筋肉が増えたか?は 体脂肪計つき体重計を使えば、おおまかな筋肉量が算出できます。
運動による理想的な体重変動は 体脂肪量が適切で、除脂肪体重(骨と筋肉)が増えることです。

健康・体力作り財団では「貯筋運動プロジェクト」が進められています。
これを考案された福永哲夫先生(鹿屋体育大学学長)は 体重÷ウエスト×100=貯筋指数とし、この貯筋指数が100に近いほど貯筋が出来ており(筋肉が多い)、そして100を超えればアスリート級の貯筋だということ。。


今日、「やせ過ぎ女子」という見出しのニュースがありました。
文部省の調べによると、今年度の学校保健統計調査で高校2、3年生の「やせすぎ」の女子の割合は5年前の約1.5倍になっていることが分かったそうです。
おそらく体脂肪量も少ないのでしょうが、筋肉量も少ないはずです。
私も、今年、同じ年齢の女子約90名の体組成調査をしたところ、筋肉量の少なさに驚きました。
その結果、運動機能も低下し、健康状態も悪化しやすくなりますよ。
子供より、食べさせるお母さんの認識が大切ですね。
お母さんも子供と一緒に貯筋しましょう~。

 


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