元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

アメリカン

2007-04-12 23:27:40 | 健康
スポーツ医学センターで、膝半月板損傷後の患者さんSさんの担当しました。
膝の障害は 膝周辺のコンディショニング+体重の管理が大切です。
同じ膝の手術をしても、体重が重たい人と、適正体重の人の術後の経過を見ていると、体重が重たい人は なかなか調子が良くなりません。
自分の体重が かなり膝関節に負担をかけてしまいます。

Sさんは エクササイズ+水泳教室に通っていらっしゃいます。
教室では クロールから平泳ぎに移行したそうなのですが…
「平泳ぎのフットワークで、膝に違和感を感じる時があるので、不安…
それでも、我慢して泳ごうか? それとも辞めようかな~」と、Sさん。
「我慢するのは 膝に良くない! 辞めるのは もったいない! 
違和感を感じる事をコーチに伝えて、そのときは バタ足にするなり、アレンジしてもらったら、いかがですか?」
すると、Sさんは 「先生って、けっこうアメリカ人ぽい考え方をしますね。
皆と違う事するのって、抵抗を感じるわ~」


実は 娘にも 「ママ、アメリカ人みたいやね。」と、どういう意味なのか、言われたことがあります。
アメリカ人みたい? アメリカ的???
私は 日本人・・・・・・
なので、よくわかりませんが、、フィットネスを学ぶにあたっては アメリカのフィットネスの大きな影響を受けているのは間違いありません。

フィットネスの技術や知識的なことも、ほとんどアメリカからの情報を得ています。
運動処方やスポーツ障害評価などのガイドラインもアメリカのものを使っています。
20年ほど前は 日本人とアメリカ人の体質や体格が違うのにな~と疑問に感じていましたが、近年、食生活やその他生活様式もスッカリ欧米化され、昨年ぐらいから、やっと“メタボリックシンドローム”を誰もが知るようになりました。
アメリカでは 20数年前に、フィットネスブームが巻き起こりました。
それは 今の日本と同じようにメタボリックシンドロームが起因となる心臓病や脳血管障害を防ぐためでした。

健康状態は 日本人も、欧米人に近づいているようですが…
Sさんや娘が言っているのは気質の事でしょうね。
年配の方から こういうことをよくお聞きます。
「あの先生に、ずっとお世話になっているから、他のところに行くのは 申し訳なくて…」
日本人ならではの“情”ですね。
でも、病院を選ぶのも“セカンドオピニオン”という言葉が みなさん、知って知らずか??
何箇所もの病院の治療を受け、回りまわって来られた患者さんが 不満をもらしながら、その経緯をお話されますが、まず治療や、ましてや手術をする時などは 十分に説明を受け、自分でもその疾患の情報を集めて勉強して、いくつかの病院から、最終的に納得して選択すべきだと思います。
アメリカでは セカンドオピニオンは 当たり前だと聞きました。
患者にとっては 合理的なのかな…。選ばれる専門家にとっては 実力が問われます。
合理的やな~と思うのは アメリカでのコンベンションに参加した際…
世界各国から集まるトレーナー。ナイキなどの最新の商品のブースも立ち並び、みんなが 最新のシューズに買い換える、その横には ちゃんとシューズのリサイクルボックスがある。
セミナーのプレゼンティーションも、工夫を凝らして入るけれど、合理的にまとまっている、、レジメ1つでも、ちょっと違う。。
大きなホテルを貸切、各宴会場でセミナーが行われますが、その場内係員は ボランティア。コンベンションに参加するお金はないけれど、勉強したい学生さんが 仕事をこなしながら、会場の片隅で、一生懸命勉強する姿を見ました。
アメリカンドリームという言葉がありますが、実力さえあれば、誰にでもチャンスを与えてもらえる…そんな国なのかな~なんて、感じました。
大学も 入学するより、卒業する方が難しい…
資格試験も 日本のスポーツ指導者、フィットネス系の資格試験は ダレダレさんの紹介状が なくちゃダメとか、受けたら合格率が 90%以上でめちゃ高かったり…
ACSMは 合格率20%、NATAなどは 大学で授業を受け、なおかつインターンも…ドクターになるのと同じぐらいのハードさです。
こんなことで、実力の差が出るのでしょうね。

さて、盆踊りで、皆揃って踊るの日本…
流行も皆そろって、同じ物を持つのが好きな日本人…
みんなが 平泳ぎなら、バタ足なんてできない日本人??
ゴルフのティーショットを待つ時、みんなジィ~としてるのに、ストレッチするなんて、恥ずかしくて、できなぁ~い日本人…

アメリカLAのスタジオでのエアロビクスクラスの風景は・・・
先生と同じように動いている人も、もちろんいます。
ちょっとアレンジして動く人、、、
マットを引いて、ストレッチをする人、、
それでも、みんな、なんとも思わない・・・・・
いいよね~って、思う私は アメリカン??

でも、お友達のジェニーちゃん(アメリカ人)の髪型が面白かったので、笑ってしまったら、、、
「ナニガ オカシイ ノぉ~ ワラウノガ オカシイ ヨぉ~」
と激怒された事がありました。
ジェニーちゃん曰く、人と違った自分独自のファッションを追求するのが良いのだと、力説していました。
やっぱり私は 日本人… 


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