朝、寝ていると茶々姫に頭を叩かれる。
前足でポンと軽く叩くだけだが、爪がしっかり出ているので、
ぐさっと突き刺さる感じ。
「寒いのでお布団に入れてくださぁい」
とお茶々は言ってるつもりらしいが、
痛いの、それは。
うちは寝るときストーブがつけっぱなしなので、
(いや、薪ストーブって、消すことできないんですよ)
その余熱の消える明け方が一番寒く、それにおなかもすくので、
猫どもはだんだん2階の寝室にあつまってくる。
寝ているヒトは、猫から見れば「ぐうたらなおかあさん猫」にあたる。
このおかあさん猫は、なかなか餌をとってきてくれないが、
くっついていれば少しはあったかいし、食いっぱぐれもない。
しかし、ヒトは猫ではなく、あくまでもヒトにすぎない。
ヒトに対するコミュニケーション手段というのは、
猫の生まれつきの本能には組み込まれていない。
「頭叩き」は、お茶々がまったく独自に開発したもので、
効果があるのは確かだが、その理論的裏付けは明らかでない。
猫4匹のうち、布団に入るのは、お茶々とすももの2匹で、
すももの場合は、寒いというより甘えてだから、夏を除き一年中入る。
入りたいときは、静かに近づき、耳元で「ふんふんふん」と言って、
冷たい鼻先を押しつけ、顔をちろちろとなめる。
これは、猫が親しい猫に対してとる行動のひとつで、
「ご一緒してもよろしいですか?」という意味になる。
お茶々とくらべると、とても礼儀正しい猫のようだが、
じつは猫用のマナーをそのままヒトに適用しているだけのこと。
布団を持ち上げてやると、するすると入ってきて
ちんまり腕枕で丸くなる。
あったまりすぎると出て行き、しばらくするとまた入ってくる。
ひと晩に何度もこれを繰り返す。
こちらも慣れているので、だいたい眠ったままで対応できる。
猫扱いされたヒトが、いつのまにか猫に順応した例である。
布団に入らない黒猫ズは、当然の権利のように、掛け布団の上に乗る。
2匹乗ると相当に重く、漬物石のようで、ヒトは身動きがとれなくなる。
この場合は、マナーも何もない。
ヒトは敷物の起伏の一部にすぎない。
こういう傍若無人な態度がどうして許されるのか、
どう考えてもわからない。
重くて邪魔なのに、なんとなく幸せな感じさえするのが不思議。
前足でポンと軽く叩くだけだが、爪がしっかり出ているので、
ぐさっと突き刺さる感じ。
「寒いのでお布団に入れてくださぁい」
とお茶々は言ってるつもりらしいが、
痛いの、それは。
うちは寝るときストーブがつけっぱなしなので、
(いや、薪ストーブって、消すことできないんですよ)
その余熱の消える明け方が一番寒く、それにおなかもすくので、
猫どもはだんだん2階の寝室にあつまってくる。
寝ているヒトは、猫から見れば「ぐうたらなおかあさん猫」にあたる。
このおかあさん猫は、なかなか餌をとってきてくれないが、
くっついていれば少しはあったかいし、食いっぱぐれもない。
しかし、ヒトは猫ではなく、あくまでもヒトにすぎない。
ヒトに対するコミュニケーション手段というのは、
猫の生まれつきの本能には組み込まれていない。
「頭叩き」は、お茶々がまったく独自に開発したもので、
効果があるのは確かだが、その理論的裏付けは明らかでない。
猫4匹のうち、布団に入るのは、お茶々とすももの2匹で、
すももの場合は、寒いというより甘えてだから、夏を除き一年中入る。
入りたいときは、静かに近づき、耳元で「ふんふんふん」と言って、
冷たい鼻先を押しつけ、顔をちろちろとなめる。
これは、猫が親しい猫に対してとる行動のひとつで、
「ご一緒してもよろしいですか?」という意味になる。
お茶々とくらべると、とても礼儀正しい猫のようだが、
じつは猫用のマナーをそのままヒトに適用しているだけのこと。
布団を持ち上げてやると、するすると入ってきて
ちんまり腕枕で丸くなる。
あったまりすぎると出て行き、しばらくするとまた入ってくる。
ひと晩に何度もこれを繰り返す。
こちらも慣れているので、だいたい眠ったままで対応できる。
猫扱いされたヒトが、いつのまにか猫に順応した例である。
布団に入らない黒猫ズは、当然の権利のように、掛け布団の上に乗る。
2匹乗ると相当に重く、漬物石のようで、ヒトは身動きがとれなくなる。
この場合は、マナーも何もない。
ヒトは敷物の起伏の一部にすぎない。
こういう傍若無人な態度がどうして許されるのか、
どう考えてもわからない。
重くて邪魔なのに、なんとなく幸せな感じさえするのが不思議。