屋根の雪が溶けて、軒先にずり落ちてきた。
レース状になった氷に朝日があたってきらきら光る。
こういう「何の役にも立たないもの」が好きだ。
役に立たなければ立たないほど好ましく感じる。
長く残るものも良いが、すぐに消えるものはさらに良い。
前々からそんな気はしていたが、写真を撮るようになって、
それからブログにのせるようになって、
そういう自分の傾向をますますはっきりと自覚した。
ほんと、こんなもんばっかり撮ってますよね。
このあいだ、猫又さんちの豆乳鍋が美味しそうだったので、
うちでも初めてつくってみました。
ふたり分では、わざわざ食卓に鍋を持ち出すほどでもないから、
和風豆乳シチューという感じで。
鶏肉とねぎだけを先に圧力鍋で炊いて、
ほろっと柔らかくなったところに、だしつゆ、ガラスープ、
豆乳をとぽとぽ入れて、塩で味をととのえて、
青梗菜、えのき茸をどっさり、絹豆腐。
どうして白菜でなく青梗菜かというと、
うちの白菜は今年も「緑菜」で、ごわごわなのでした。
青梗菜は大株になり、茎の白いところがうんと肉厚で、
ちょっと煮るととろけるように柔らかくなります。
もうすでににょきにょきとつぼみが出始めているから、
食べるなら今のうち。
豆乳のコクが和風にもよくなじんで、優しいお味。
残りは翌日のお昼に食べて、それもまた美味しかった~。
Mは牛乳を飲まない人で、わたしだけ低脂肪乳を買っていたけれど、
昨夏あたりからそれもやめて豆乳にきりかえました。
たまにクリームシチューっぽいものを食べたいようなときも、
もう重たいルーは使わずに、豆乳鍋風にすればいいんだな。
次回は、かぶとエリンギ茸などでやってみましょう。