分かれ道で思案していたら、向こうから来たおじさんが、
「あっち行くと海岸。眺めいいよ」と言うので、行くことにする。
「きょうは曇ってるから富士山は見えないけどね」
いや、富士山は、わたしはわりとどうでもいいんですが。
その「あっち」というのは、しかし、ずいぶん山の中のようだ。
よく整備された遊歩道ではあるけれど、はいてきた靴がまずい。
ジョギングシューズなので、靴底のかえりが良すぎるのか、
とくに下りでは、つんのめるようになって安定しない。
海辺に来たはずなのに、なぜ山歩きを?
でも、眺めは良い。すごく良い。隣の湾が見おろせる。
ときどき昔の玩具のような遊覧船がちょろちょろ走ってくる。
鳩が一羽、ふいっと飛び立って、この岩の真下に入っていった。
洞窟のようになっているのかもしれない。
サメの背びれのような岩がすごく気になるんだけれど、
先端のぎりぎりはちょっと怖いので、ここらへんで。
「足元がすかすかした水際の崖っぷち」が大の苦手な閑猫。
下手をして動けなくなると困るし、なにしろここは携帯も圏外だし!
と言いながら、じわじわと前進してみたり。
イソギクの咲き残り。半ドライ状態。
あ、漁船きた。やっほう。
戻ってきたら、浜では海女さんたちが休憩していた。
旅のおみやげは、手の中にはいる小さいものを、ふたつだけ。
本日の「いいね!」
スティーヴン・キング、キューブリック版「シャイニング」について語る
まあ、たしかに、そうね。
この人がずーっとこれを言ってる気持ちはわかる。
原作者みずから脚本製作総指揮のキング版「シャイニング」は
観てないのでなんともいえませんが。
(山の中の一軒家でひとりで観るのは嫌だ。4時間半て長すぎるし)