サルトリイバラ。
カモン!と招く春の指先。
ムラサキケマン。半日陰に、ひっそり。
シャガも盛大に咲き始めた。
クマガイソウが、今年も元気。
見た目が「元気」というイメージとちょっと違うけど。
ランの仲間には気難しく育てにくいのが多いという。
ここの場所は、たまたま条件がうまくそろっているのだろう。
クマガイソウは、地下茎でたくさんつながっていて、
1本だけ切り離して鉢植えにしても育たないそうだ。
それを知らずに、たくさんあるから1本くらいと採る人がいる。
道路わきの売店で売られているのを見ることがあるけれど、
そういう無責任なことをするのは良くないです。
おっ、と。
飛んでいるものを撮るのは難しすぎる。
ちょいと一休み。
タンポポかな?
ちがった。フキの綿毛ちゃんでした。
緑の中に、ぽちっと朱色の点が。
わずか5ミリくらいの甲虫だけど、遠くからでもよく目立つ。
だれかな、きみは。テントウムシじゃないね。ハムシの一種?
(と、シャッター押したら逃げました! 意外と素早い)
ハルリンドウがこんなに多い年は初めてかもしれない。
あっちにも、こっちにも。
地上に咲いた星が、青いおめめで、空をみている。
これはいつでも多いカキドオシ。
長い茎が地面を這って、垣根をくぐってどこまでも行く。
生薬名の「連銭草」は、 丸い葉の形から。
昔の人はうまいこと名付けたものだなあ。
ミツバアケビ。
ひとつだけ離れた大きいのが♀花で、
ぶどうみたいな房になるのが♂花。
畑や芝生に、ハルジオンがぐんぐんと頭をもたげ始めた。
増えるときりがないので、さっさと抜いてしまおうと思っていたら、
これが意外と美味しいという噂を耳にしたので、
ほんとかいな、と試してみた。
メジャーな山菜以外にも、「食べられる野草」というのは多い。
わたしもその手のガイドブックを持っていて、
田舎に来た当初は、おもしろがって片っ端から試してみた。
しかし「食べられるかどうか」と「わざわざ食べたいかどうか」は
また別の問題なのだ。
野菜もつくってるから、野草まで食べなくても困らない、ということもある。
しかし、食材だと思うと、がぜん雑草を見る目が変わってくる。
どこにでも、いくらでもある、と思っていたのに、
人が食べるほどの量を集めるのはそんなに簡単ではない。
たんぽぽと同じで、葉は生え出たばかりの若葉に限る。
伸びた茎は、上から10センチほどを、つぼみごと摘む。
(親指と人差し指でつまんで、無理なくちぎれるところをちぎれば
筋っぽくない。グーで握っては駄目なのよ)
よく洗って、塩湯で色よくゆでて、水にとり、絞る。
ほうれん草より短めに切ったほうが食べやすい。
ごまあえがおすすめ。
キク科の香りが濃く、かすかに山椒のような風味もあって、
とてもその辺の雑草とは思えない。
ゆでたあと、こまかく刻み、醤油とみりんで炒りつけても美味です。
おためしください。
(と言っても、町中では安心して食べられるかどうかわからないので、
うっかりおすすめはできません。お庭のある方は…いや、ふつうの
「お庭」には、こういう草は生えないですね)
本日のにゃんこ。
きななは、きょう、はじめて鳥をとった。
ヤマガラ。
うちにきて7年あまり、生き物をとってきたことは一度もなく、
ずーっと「見てるだけ」の子だと思っていた。
そもそも、めったに外に出ることもない猫なのに、
どんなタイミングで、どうしてとれたのか不思議だ。
猫の親だったら、よくやったとほめるところだけれど、
残念ながら、こっちは人間なので、ほめるわけにはいかない。
でも、ただキョトンとしているので、叱ることもできません。
きなちゃんや。
もうとってはいけないよ。
鳥さんをとると、かあさんは悲しいのだよ。
わかる?