このひと月あまり、あれこれ用事に追われ、野菊の花もゆっくり見ないで終わってしまった。
閑猫堂というくらい、ひまなのがとりえ(え?)なのに。
部屋のダンボール箱があとひとつ!というところまで片づけたけれど、この最後のひとつというのがなかなか手ごわくてね…。
そうこうするうちにもう12月です。早すぎる。
宅急便のおにいさんに「なんか、可愛いおうちッスねー。癒されます」と言われた。
いっぺんやってみたかったんだー、こういうの。
窓辺のトロフィー、その1。
どっしりと安定抜群です。
外から見たところ。
(地味だ…)
カメラを向けるとなぜかヒゲにピント合う。
きななは「おうちトイレ」が大いに気に入り、外に出る必要がなくなったらしく、もうほとんど2階のわたしの部屋から動こうとしない。
みずから進んで「完全室内飼い」になる猫って、いるのね。
きなちゃんのような「お外怖い」子にとっては、ほんとにこのほうが幸せなのかもしれない。
東京のアパートで、大家さんに隠れて飼っていた初代猫3匹は、生まれてから3歳まで土を踏んだことがなかったけれど、こちらに来てからは、いつも外でのびのびとくつろいでいた。
以来、歴代猫も、いまいる他の4匹も「出る猫」で、猫穴をふさげばサッシを無理やりこじ開けて出て行くか、開けてやるまでず~っと鳴き続けるかだ。
だから、猫はみんな外に(出られれば)出たいんだろう、町の中では出してやれないからかわいそう、と思っていた。
「出ない猫」は、きななが初めてだ。
きなちゃんや、お外は気持ちいいよ。
かあさん待ってるから、遊んできていいんだよ~。
(と言って猫ドアから押し出しても、その場でくるっとターンして大急ぎで戻ってきちゃうんだな…)
トロフィー、その2。
こちらは対照的に落ち着きのない奴。
うちに来て1年、大きくなったけど、気分はまだまだ子猫。
予備室に風を通すので戸を開けたら、勢いよく飛び込んで、一気に敷物をざーっと片側に寄せてしまって、その上にピアノのカバーをひきずり落として、あと何しよう?という顔。
このごろ、時間帯によって、ひとりで家の中で暴れていることがあり、ドシンバタン!と聞こえると何をされるかと気が気でない。
(そのわりに物を壊すとかの実害はほとんどなく、意外とわきまえているということか、それとも、ただ運が良いだけか…)
本日のゲスト
ん? あれえ? きみはだれだ?
そうです。このカオは…「第3の黒猫」スリちゃんです!
夏の初めごろまで毎晩のように来ていて、その後は8月半ばに一度見かけたきり、ごぶさただったスリちゃん。
2週間くらい前だったか、朝起きたら、台所の床に食パンがころがっていて、猫めし(パウチ)の袋もころがっていて、どっちもぐちゃぐちゃに噛み跡がついていた…ということがありました。
こういうことをするのは、ウチの子ではありません。
猫ドアから入れて、80センチのテーブルに上がれる奴。
もしかして、スリちゃん、来たのか?
と思っていたら、昨夜ついに本ニャン登場。
下にゴハンなかったから階段上がってきた…という行動パターンも、がつがつした食べ方も、「な~~~っ」と長くひっぱるおねだり声も、以前とまったく同じ。
まあ、元気で何より、だけどねえ。
前の家は、台所をドアひとつで封鎖することができ、猫対策にはよかったのですが、湿気がたまりやすいという欠点がありました。
今度の家は、風通しをよくするため、居間から台所までひと続きの、いわゆるLDK。
いちおう想定される事態(おもによそ猫とアナグマの侵入)に備え、居間と台所の境に「猫がくぐれない幅の格子戸」を頼んでつけてもらいました。
しかし、大工さんは猫飼ってない人だからわかりにくかったのか、こちらの説明がうまくなかったのか、出来たのを見たら、戸というより、左右にするする動く可動式の間仕切りみたいなもので、きちんと閉め切ることができない。
掛け金か何かつければいいんだろうけど、なんだか座敷牢みたいで変だし(笑)
いちおう夜間は、間仕切り2枚を紐でしばって、通れないようにはしてあるものの、軽いから、ぐいっとやれば全体が動いて開いちゃうぞ…ということに、スリちゃんが気づかないことを祈るだけ。
まったく、浜の真砂のように、尽きることのない猫問題。
本日の「いいね!」
Clinamen
プールに磁器のボウルを浮かべ、そのぶつかりあう音を鑑賞する。
フランスのアーティスト Celeste Boursier-Mougenot のインスタレーション。
(プールの水を温めて、対流でほどよく動くようにしてあるんですね)
おまけ
山手線改め山手メトロポリタンループライン路線図
「高輪ゲートウェイ」、なにそれ? と思っていたら、こんな楽しいこと考える人が(笑)