できました!
『木苺通信』(ポプラ文庫ピュアフル 2018年12月5日発売)
『風町通信』に引き続き、初見寧さんがイラストを描いてくださいました。
とっても美味しそうな木苺と、凛々しい狼のトプと、谷間の可愛いおうち。
口絵にもトプいるよ。(ちらっと…お見せしない…笑)
本文中にも、銅版画を思わせるような小さくて美しいモノクロームの絵がたくさんちりばめられています。
ここまで、とても長い道のりでした。
そもそも、わたしが12年前にこのブログを始めたときの一番の目的というのが、『木苺通信』(偕成社 1989年)の復刊!だったのです。
でもそれは簡単なことではなくて、あちこち遠回りして、いろいろ、いろいろありまして…
まとめて詳しく書くつもりでいましたが、出来上がった本を眺めていたら、ここまでの経緯とか裏話とかは、もういいや、という気がしてきました。
この物語が、新しい身軽な装いで書店に並び、ふたたび手に取っていただけるということ…それをここでお知らせできることが、何よりも嬉しいです。
「復刊ドットコム」でリクエスト投票して下さった皆さま、長いあいだ待っていてくださった皆さま、ほんとうにありがとうございました。
今回、大きな書き直しはありません。ミスをいくつかと表記を直したくらいかな。
せっかくの機会なので、新作とか、入れようかなあ…という気持ちもあったのですが、誰でも行ける風町に比べて、木苺はもう少し個人的な閉じた世界で、しかも暦2まわりぶんの24話がきっちり隙間なく並んでいるので、足すことも動かすことも難しく、そのままにしました。
単行本未収録の「船のゆくえ」(これは厳密にいえば木苺谷の話ではないけれど)を、あとがきのかわりに入れてあります。
帯にコメントを寄せてくださったのは、歌手の手嶌葵さんです。
わあぁ…なんというぜいたくな!
→こちらの動画で葵さんのお声も聴けますよ。
先に出た『風町通信』にも、あらたに色違いの帯がついて、並べて置いていただく予定。
2冊あわせて、クリスマスプレゼントに、いかがでしょう?
葵さんと、イラストの初見さんはお知り合いで、葵さんのアルバム『青い図書館』のジャケットを描かれたのが初見さん。
一方、ポプラ社編集のAKさんは、以前から葵さんの歌が大好きで、そのアルバムジャケットを見て『風町通信』のイラストを依頼しようと思った…という、なんだか不思議なご縁なのでした。
これ、とっても素敵なCDなので、ぜひ聴いてみてくださいね。
青い図書室 | |
手嶌葵 | |
ビクターエンタテインメント |
(P[た]1-2)木苺通信 (ポプラ文庫ピュアフル た) | |
竹下 文子 | |
ポプラ社 2018年 |
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