今年も咲いたアミガサユリ(バイモ)。
去年より花の数が増えたかな。
バイモ(貝母)の名は、つぼみの形からだと思っていたら、生薬にする鱗茎が二枚貝の形をしていて、そっちが由来だそうだ。
そうか、植物は、まず有用な部分から名前がつくんですね。
天蓋百合という別名もあるとか。
すわりこんで、地面にほっぺたをつけるようにして、天蓋をのぞく。
これがこの植物のいちばんいいところ。
そして、すわりこんだまま上を見れば、ほわほわの雲が流れていく。
木々の枝先が、ぽちぽち、ぽちぽちと、にぎやかになってきた。
これはもう少しあとで咲く山桜。
いろんな種類の桜が、これから順々にリレーで咲いていくけれど、まずトップに咲いた河津桜はとっくに散って葉桜になり、次にバトンを渡すには間隔があきすぎて、うまくつながらない。
桜が咲いてようやく本格的な春になる、というのが日本古来の季節感で、だからこそみんなこんなに開花宣言を待ちわび、それッとばかりに花見に繰り出すのだ。
河津桜はピンクでほんとうに華やかだが、桜は桜でも冬に咲く花だから、早い春を期待して見に来た人たちは「やっぱりまだ寒いわァ」と身をすくめる。
突然変異種(ミュータント)というのは、他にはない特質を持っていて、それが人に喜ばれることもあるけれど、同時に自然の秩序をかき乱す存在でもある。
かき乱されたものは、一時的に不安定な状態になるものの、時間がたつにつれて次第に静まり、あらたな秩序ができる。そこが「壊す」と「かき乱す」の違いだ。
染井吉野だってミュータントだから、もしかしたら、江戸時代の人々は「桜にしてはちょっと変」と感じたかもしれない。でも、現代人にはもうわからない。あれこそが日本の桜だと誰もが思っている。
河津桜の「やっぱりまだ寒いじゃないか」という違和感、「次までの間隔があきすぎる」という違和感も、あと何十年かたてばすっかり消え、冬と春、趣の異なる二種類の花見が、自然な季節感として脳内に組み込まれているのかもしれない。
挿し木して、鉢植えで大事に育てていたあじさいを、新しい庭に植えて4か月。
紅がくも、天城甘茶も、山あじさいも、みんな無事に新芽が出てきました。よしよし。
本日の黒猫。
すっかりシニアになったとはいえ、
まだまだかっこいいさんちゃんだ。
この日、ようやく出窓デビュー。
(あまり高いところに上がりたがらなくなった)
さんちゃんとクレ。
これくらい距離をおくという礼儀は忘れない。
お散歩行くよー、と言うとついてくる。
おまけ。
1匹用のベッドに無理やり2匹入っております。
本日の「いいね!」
Turkey Halts Traffic on New Hampshire Road
みんなが渡り終えるまで車を止めてる七面鳥のお父さんが素晴らしい。
アメリカ、ニューハンプシャー。