偕成社の「黒ねこサンゴロウ」シリーズが、今年で発刊30周年をむかえました。
初版は1994年…『旅のはじまり』『キララの海へ』が7月に出て、『やまねこの島』『黒い海賊船』が9月、『霧の灯台』が12月。
(『ケンとミリ』からの後半5巻は、2年遅れて1996年に出ました)
30周年というのは、自分でもちょっと驚きます。
30年もたつと、現実世界ではいろいろなことが変化し(最初は「わーぷろ」だったのが、今は「ぱそこん」だ!)、作者もそれなりに年をとったりするわけですが、サンゴロウの世界はずっと変わることなくそこにあり、いつでも訪れることができる。
あたりまえだけど、不思議だな、本の世界って。
うみねこ島の港には30年前と同じ風が吹き、石だたみの海岸通りを歩いて、サンゴ細工屋のドアを押せば、おやじさんがカウンターから顔を上げて「お帰り」と言ってくれる。そんな気がします。
このシリーズは10巻すべて電子書籍にもなっていますが、もとの紙の本もまだ手に入ります。これもちょっとした奇跡のようなもの。
姉妹篇の「三日月島のテール」(旧「ドルフィン・エクスプレス」)シリーズも、2年前に新装改訂版が出ました。合わせてお読みいただけると嬉しいです。
本当は何かちゃんとしたお祝い企画を考えたかったのですが、諸事情により体力と気力が足りず、ご挨拶だけになってしまいました。すみません。
これまで読んでくださった方と、これから読んでくださる方に、深い感謝を。ありがとうございます。サンゴロウの愛する青い海と白い帆が、いつもみなさまと共にありますように。
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サンゴロウについての思いとか、裏話とかは、折にふれてあちこちに書いてきたので、うまくまとめられませんが、興味とお時間のある方は、下のリンク先からどうぞ。
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