閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

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2007-11-09 10:29:51 | 日々

このあいだ見たTVの刑事ドラマ。
中心人物は女流ミステリ作家。
ここ数年は新刊が出ずスランプという噂。
マネージャー役をつとめていた夫が死体で見つかる。
彼女は夫を殺した(のか?)。

回想シーン。
ミステリ作家が机で執筆中。
はかどらなくて苦しんでいる様子。
優しい夫がそっと食事を運んでくる。
「少しは食べなきゃ身体に毒だよ」と気遣う夫。
「食べると眠くなるのッ! 邪魔しないでッ!」
ヒステリックに払いのける妻。
ばあん、とお盆がすっ飛ぶ。
うわ…。

女流作家のイメージってこうですよね。
うん、やっぱりこうでなくちゃ。
いいなあ。
(いったい何をうらやましがっているんだ?)

学生のころ、すごく人気のあったフォーク歌手が、
「失恋した女の子が童話作家になろうと思った」
みたいな内容の歌をうたっていて、
(ニュアンスが違うかな。違ってたらすみません)
当時まだ作家でもなく失恋もしてなかったわたしは、
へええ、と感心して聴いていました。
つまりイメージってそういうものなんだな、と。

少し前に、やはりTVで、
作家の塩野七生さんが紹介されていました。
イタリアのお宅で、お仕事中の短い映像。
机の上に資料をひろげて、
背後の壁にはメモや写真が貼ってあって。
カメラはそれを机の前の離れた位置から撮っていた。
え? 
そうか。机の前があいているんだ。

映画やドラマでは必ずそうですよね。
背後は革装の全集本の並んだ書棚だったり、
天井までガラス張りの窓だったりして、
デスクの前は広々とあいている。
そこにどーんと応接セットがあったりする。
映画ならそうしないと「絵」にならないでしょうけど…。

机は「壁に向かって置く」ものだと
小さい頃から信じて疑わなかったわたしは、
前があいてると落ちつかないんじゃないかと思います。
現状は、背後だって1メートル半しかあいていません。
マホガニーの本棚はいっこもない。
応接セットもフロアスタンドもない。
たとえスランプでも、ごはんはきっちり食べます。
お盆を「ばあん」なんて、やりませんよ。

ちょっと右を向くと、窓の外に木が見えて、
そのむこうに空が見える。
応接セットはいらないけど空は必要だと思う。
太陽光発電で動いているのかもしれない、わたし。

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Irish Heartbeat

2007-11-06 10:48:09 | 日々

最近、寝る前に聴いているCD。
ヴァン・モリソンとアイルランドのおじさんたちが
ご機嫌で民謡を歌っている。
なごみます。

このまえ「ディパーテッド」という映画を借りて観て、
ストーリーとは別に音楽が気になったので
「アイリッシュ系の何か持ってる?」とMにきいたら
膨大なCDの中から探し出してくれたのが、これ。
フィドルの音っていいな。
でも、スコットランドとの違いがまだよくわからない。
どっちもバグパイプが入るし。


11月恒例の「カレンダー買出し」をすませ、
これで来年もよしっ! と思ってよく見たら、
欲しかったのより一回り小さいのを買ってきていました。
広い店内に大小さまざまな商品があるので、
サイズの感覚がずれてしまうのです。
来年は何センチって計ってメジャー持参で行きましょう。
ついでに黒猫柄のすてきなスケジュール手帳をみつけて、
もうちょっとで買いそうになってしまったけれど、
手帳に書くほどのスケジュールがないので思いとどまる。
ざんねん。


一日ごとに木の葉が色づいてきます。
ゆっくりの秋です。
Mは明日は絵本の取材で津軽へ。
北国はもう寒いだろうな。

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