閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

さくらんぼ

2010-06-19 11:32:46 | 日々
甲斐国より到来の桜桃。
ありがとうございます!

むかしむかし、結婚まえにMの家に行ったとき、
駅前でさくらんぼを買って持っていったのをよく覚えているので、
そうかあれはこんな季節だったのだなー、と思います。
苺の季節はずいぶんあいまいになってしまったけれど、
さくらんぼは6月です。
6月生まれの亡父の大好物でもありました。
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扇風機

2010-06-18 13:37:45 | 日々
今年も咲き始めたアジサイ「隅田の花火」。
これは庭のです。
道沿いのアジサイは鹿が新芽を摘んでしまったので、
花どころか葉っぱもほとんどない状態。
畑から締め出すことにはどうにか成功したけれど、
囲いの外のものをこれ見よがしに食べていく。
おとなの鹿は1日に3kgの草を食べるそうです。
カンナの葉も一晩でずたずたになっていました。
やれやれ。

隅田の花火のとなりにいるのは、USB扇風機の「ぶんぶん丸君」。
身長20センチ、机にのるミニサイズです。
パソコンの冷却用に新規採用しました。
この夏はしっかり働いてもらいましょう。

ヒト用の扇風機もいちおうあるにはありますが、
よほど記録的な猛暑でもない限り使いません。
(風があたりっぱなしも苦手だし、首振りにして
定期的にすううと回ってくるのも気持ち悪いのだよ~)
あ、そういえば、蚊取り線香もそろそろ出しておかねば。
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ホースの謎

2010-06-14 14:33:28 | 

梅雨入り。
3匹のカメさんたち元気。
今年は、冬眠から目覚めた直後に「冬並み」の気温に戻り、
大丈夫かなあと心配しましたが、大丈夫でした。

猫にくらべると、爬虫類はあまり面白くありません。
生物としてのコンセプトが人間と違いすぎるからでしょう。
反応が単純だし、鳴かないし、なでても喜ばないし。
幸せなのか、不幸せなのか、見ていてもよくわからない。
死なないように気をつけて飼っているだけ。
お互いにそれでいいんだろうかと、いつも考えます。

カメにもいちおう学習能力はあるようで、
学習したことは冬眠中も保存されるようです。
もう長年飼っているので、だいぶかしこくなりました。
ヒトの顔を見ると「ゴハン、ゴハンくれ」と寄ってきます。
(猫がのぞいても、同じように寄っていくところをみると、
ヒトと猫の区別はできていないのかも…)
さらに、「ヒトが来る=ゴハンをくれる」を短縮して
「ヒト=ゴハン」と覚えてしまっているので、
指を差し出せば、その指にぱくりと噛みつきます。
餌を落としてやっても、まだ指のほうばかり見つめている。
そうじゃない、ってこともいつかは学習できるのでしょうか。

カメの水槽3つの水換え、というのは、
家事の中では「重労働」に分類されます。
(重量的には、廃品回収に出す古新聞の束とか、
アトリエの魚の水槽のほうがはるかに重いのですが、
そっちは今のところわたしの管轄外なので…笑)

「どうしました?」
「えーあのカメの水を換えてたら腰が…」

という事態は避けたいので、いつも慎重にやります。
動きののろいカメなのに、逃げるときはとても敏捷で、
重い物を慎重に抱えつつ、敏捷なちっこいものに対応する、
というきわめて高度な複合的動作が要求されます。

で、タイトルの「ホースの謎」は何かというと、
家の外の水道についているホースがですね、
水換えには2メートルもあればじゅうぶんなんだけど、
10メートルを超える長~いホースがついていて、
使うたびに必ずからまってぐしゃぐしゃになってしまう。
んもう、ホースって、どうしていつもこうなんだろ!
と、まあ、それだけ。

余談ですが、カメの甲羅につく苔を洗い落とすには、
昔ながらの「カメノコタワシ」が一番で、
じつに素晴らしいネーミングです。

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1点

2010-06-11 11:34:32 | 日々
花壇を「夏物」に入れ替えるので、
残ったパンジーを切ってきたところ。
少しずつでも、まとめるとこんなに華やか。
花器は、Mの作った「猫脚土器」のひとつ。
って、この写真では、ぜんぜん見えないか。
すみません、またこんどちゃんと撮ります。


さてさて、サッカーワールドカップ始まります。
わたしは基本的にアフリカチーム大好きなので、
がんばれカメル~ン、と小さめの声で言っているところ。
日本は出場できるというだけでじゅうぶんだと思うけど、
がんばれ、せめて1点。
(「1勝」じゃないのね…)
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ゴール

2010-06-09 23:27:50 | 日々
ときおり小雨がぱらついて涼しい。
夕方、久しぶりに猫がゴハンに全員そろう。
缶詰をあけてお皿を5枚並べながら、
こうしていっぺんに出せるのは珍しいなあと思う。
さんちゃんは缶詰大好きで、1缶の半分近くをひとりで食べる。
残りの半分の半分を真鈴にやって、あとは様子をみながら、
茶々、きなこ、すももにドライと混ぜて分配していく。

お茶々は最近体調が良いけれど、治療食は欠かせない。
すももは缶詰の好き嫌いが激しいだけでなく、
ドライフードも粒の大きいのは食べられないので、
高齢猫用の小粒のを専用に買ってある。
でも袋に「高齢猫用」と書かれていることは内緒。
知ったら嬢さん絶対食べないに決まっているから。


夜10時過ぎ、そろそろ鹿が降りてくるだろうかと外に出た。
ふつうの懐中電灯ではあまり役に立たないので、
かずこさんにいただいたLEDライトを持っていく。
中国製の空飛ぶ円盤みたいな形をしていて、
片面に小さいLED球が80個くらい埋め込まれ、
めちゃくちゃに明るく、手元で使うには眩しすぎるけれど、
広い範囲を照らすには好都合だ。

雨はやんで、東の山の上に星がひとつだけ見えている。
ひとつだけだ、と思っていると、しだいにふえてくる。
闇に目が慣れてきたからだ。
目が慣れると同時に耳も慣れて、いろんな音が聴き分けられる。
猫のように耳の向きを変えることができないのは不便だ。
くるくる回りながら、あっちの音こっちの音に耳をすます。

振り向くと、家の窓のあかりが見え、
むこうにMのアトリエのあかりもついているし、
県道に1本だけあるオレンジ色の街灯も明るい。
ときどき県道を通る車のライトが光る。
そういうものが何ひとつ届かない山の奥は本当に真っ暗で、
その暗さにも濃いのから薄いのまでグラデーションがあり、
ヒノキと山桜は色が違い、シダとフキは匂いが違い、
空は地面よりも明るく、水は空気よりも光って見えるだろう。
目をこらして、耳をすまして、鹿は生きているのだと思う。

しばらく待ってみたが、どの方向にも動物の気配はなく、
結局、ライトは一度もつけないまま戻ってくる。


TVニュースで、どこかの学校の校庭に迷い込んだ鹿が、
サッカーゴールを跳び越えて逃げようとする映像を見た。
正確には知らないが、高さ2メートル以上はあると思う。
まだ子どもの鹿だったそうだ。
子どもでも、あれくらい跳べるのか。
まさか、まさかと、ずーっと疑っていたけれど、
この目で見てしまったので、信じるしかない。
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聞きなし・ホトトギス

2010-06-08 11:16:47 | 日々
ぜったいだめだよ!
ぜったいだめよ!

…と、すぐ近くの山で連呼しているホトトギス。
いったい何にそれほど強硬に反対しているのか。
「だめよ」と言いたいのは、ホトトギスに托卵される
ウグイスのほうだと思うけれど。

ふつう、親鳥にはリジェクト反応というのがあって、
巣の中に自分の卵じゃないものがあると捨ててしまう。
自分の卵とみなすかどうかの基準は種類によって差があり、
違うのが1つくらい混じっても気にしない鳥もいるし、
ひどく神経質な鳥もいる。

「みにくいアヒルの子」という話の発端は、
白鳥がアヒルに托卵した…のではなくて、
人間がどこかから白鳥の卵を持ってきて、
アヒルのお母さんの巣にこっそり入れておいたのだろう。
ニワトリやアヒルのような飼い鳥は、
多少の違いにはこだわらず温めてくれることが多い。
白鳥の卵はアヒルの卵よりだいぶ大きく、孵化日数も長いので、
実際にうまくいくのかどうかは知らないが、
アンデルセンは、たしかに実例を見聞きしていたに違いない。

ウグイスがホトトギスの子を育てることは、
万葉の昔から知られていたらしい。
これは決して「持ちつ持たれつ」の関係ではなく、
ウグイスにとって一方的に迷惑なことなので、
ホトトギスの声を聞いただけで親鳥は警戒する。
自衛のためにリジェクト基準もだんだん厳しくなり、
「この卵はうちのじゃない」とすぐ見分けるようになっている。

一方、ホトトギスのほうも、捨てられては困るから、
しだいに色も形もウグイスそっくりの卵を産むようになった。
両者の攻防はずっと続いていて、これまでのところは
どちらも絶滅しないバランスを保っているようだけれど、
この先のことはわからない。

そっくりの卵を、といっても、もちろん、
ホトトギスがそうしようと思ってすぐできることではない。
見破られたものはリジェクトされて消え、
うまくいった卵だけが育ててもらえる。
その遺伝子を受け継いだ子が、また卵を産みに戻ってくる。
長い年月をかけ、世代交代を重ねながら、
自然選択を勝ち抜いてきた結果である。

「やっぱり自分で巣を作ることにする」
という選択肢だってあったはずなのに、そっちに行かず、
あえてややこしい托卵方式を貫くことにしたのはなぜか。
神様のビデオを借りることができたら、ずうっと巻き戻し、
そこのところをじっくり見てみたいのですが。

「自分で巣を作ったらどうなの」
「ぜったいだめだよ」
「やってみなきゃわからないでしょう」
「ぜったいだめよ」
…って?
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狩猟の時代

2010-06-06 10:24:52 | 日々
大昔、狩猟の時代があった。
とれるものは何でもとり、食べられるものは何でも食べた。
やがて人間は獣を飼い馴らすことをおぼえ、
農耕や牧畜の時代に移っていく。

…というのは、いったい何の話かというと、

今朝、畑に行ってみたら、旬の極上のレタスが
すべてナニモノカに食べられてしまっていたのだった。
ほうれん草はまだ残っているが、何本かは
かじったり引き抜いたりした形跡がある。

ついている足跡が、どうも鹿でなくウサギっぽい。
警備隊長は何をしているのか、朝から姿をみかけないけれど、
責任をとって辞任した…わけではないよね?

つまり、まず狩猟、それから農耕、という
太古の手順を踏み直す必要があるのではないか、
ということを、ふと考えたわけです。
ウサギは可愛い。
鹿だって、猪だって、それなりに可愛いと思う。
でも、その人間を恐れない態度は、
ちょっとあつかましすぎるんじゃないかな。
われわれはキミたちをとって食うこわーい存在なのだよ。

(ええ、どうせ「言ってるだけ」ですから、ご心配なく)



アナグラムに再挑戦。
名前を分解すると
「たたみ」+「こけし」+「ふ」になる
ということを発見する。
「みこし」+「たけ」+「ふた」にもなる。
なぜか日本的な単語が圧倒的に多い。
シャッフルして並べ替えると、

「タコ踏み消した」

…もう、ぜんっぜん面白くないっ。
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アナグラム

2010-06-04 23:51:39 | 日々
名前のアナグラム(綴り換え)が
「黒い刀だ」という方のブログをみて、
自分のはどうだろうかと、やってみましたら、

「竹踏み越した」

…ぜんぜん面白くなぁい。


ところで「黒い刀だ」さん。
その猫さんたち、ぜひ飼ってあげてください。
何かのご縁だと思って。
飼えば幸せやってくる。
それに、ときどき猫の絵を描いてれば、
餌代は必要経費になりますし。
(って、ほんとかなぁ?)
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脚下照顧

2010-06-02 07:59:01 | 日々
鹿対策に行き詰まり、ネットでうろうろ検索する。
防護柵の設置と、その効果について。

具体的な数値をあげた報告がたくさんある。
被害が深刻なのは、農業よりまず林業だ。
山奥では、人がこまめに見回ることができない。
苦労して運び上げて植えた苗木を、
残らずかじられてはたまったものではない。

140センチの柵では、鹿もカモシカも越えてしまう、
という記述をみつけた。
高さを180センチにしたら被害がなくなった、と。

ほらね、やっぱり3メートルは跳ばないでしょう。
アフリカのサバンナではあるまいし。

しかし、と、その報告はつづくのだ。
鹿が来なくなったと思ったら、
今度はウサギが来るようになった、と。

…ウサギ?

そういえば、ウサギもいるのだった。
高さばかり気にしていたが、下はがらあきだ。
この柵の金網は、猫が通れるのだから、
ウサギなら簡単に出入りできるではないか。

警備隊長のさんちゃんがやってきた。
おでこに新しいひっかき傷がある。
昨夜もよそ猫を追ってすっとんでいったが、
一戦交えて、どうやら引き分けだったらしい。
前に座らせ、言い聞かせる。

きみの敵は、ナガイ・モドキ君ではない。
ウサギだ、ウサギ。
しっかり畑を守りなさい。
いいね?

「らじゃあ」
あくびまじりに返事をしたが、
わかってるのか、いまいち心もとない。
のこのこと歩いていくのをつかまえ、
再度言い聞かせる。

あのね、ウサギ、とってこなくていいから。
追い払うだけでいいから。
わかった?


(ナガイ・モドキ君というのは、
最近のさんちゃんの喧嘩相手。
色がすももによく似ていて、尻尾が長いので、
こういう名前がつきました)
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ほうれん草畑から

2010-06-01 11:05:58 | 日々
春先からずっと、気温の変動が大きくて、
このところ雑草の伸びもやや遅かったようだが、
ほうれん草の発芽はなぜかとても順調だった。
5センチから8センチくらいの可愛いちびほうれん草が
畑を埋めつくしている。

この季節にほうれん草をつくるのは、じつは初めてだ。
土が難しいといわれ、初心者向きの野菜ではなかったけれど、
品種改良が進んで、素人でもつくりやすくなった。
アブラナ科と違って、害虫もあまりつかない。
本葉が4枚くらいまでのものは、柔らかく、
あくもないので、ベビーリーフとして利用できる。

混み合ったところから、せっせと摘んできて、
付け合せにしたり、トーストにはさんだり。
ほんの少量のオリーブ油に塩をぱらっと振れば、
わざわざドレッシングなどいらない。
胡麻やポン酢など和風にしてもわるくない。
おそばを茹でて冷やし、これをどっさり乗せ、
トマト、ツナ、半熟卵など彩りよく盛り合わせ、
つゆをかけて食べるサラダそばも美味しい。

間引くのがちょっと遅れると、密生して日があたらず、
もやしのようにひょろひょろと黄色くなってしまう。
風通しがわるいので湿気がたまり、病気も出やすい。
切磋琢磨して強いものが残る、と思いたいところだが、
実際にはそういうことはなくて、全部だめになってしまう。
小さいときにタイミングよく手をかけてやれば、
あとは放っておいてもちゃんと育っていく。

ときどき、集団からはずれた畑のふちに、
ぽつんぽつんと単独で生えているのは、
おそらく種まきのときにころがり落ちたものだろう。
斜めだったり石があったり、整った環境ではないけれど、
過密集団とは比べものにならないほどたくましく
しっかり根をはって、葉の色もいちだんと良いようだ。

ヒトだって、そうなんだと思う。
狭いところにぎゅうぎゅう集まって、
お互いに足の引っ張り合いをしていたら、
みんなだめになってしまうんだよ。
日あたりと風通しのいいところに
いらっしゃい。
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