閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

ポンポン

2013-11-13 17:19:54 | 日々

 

菊は小菊がよい。
竜脳菊は白花だけなので、もうちょっと彩りが欲しく、
「ポンポンマム」の3色寄せ植えを買ってきた。
でも、帰ってから鉢の根元をよくみたら、
これも切って挿して手間をかけて仕立てる種類の菊だとわかった。
こんなふうに低い丈で花を多く咲かせるのはむずかしい。
うん、でも、来年がんばってみましょう。

 

マカロンくらいの花がたくさんついているのが可愛い。

 

寒くなって、さすがのトレニアも急速に枯れてきたので、
パンジーと入れ替える。
今年のは「ブルーベリー・ラテ」とか「ピーチ&チェリー・ラテ」とか
名札に書いてあって、「ラテ」って何?と思ったら
どれもポットに白い花と合わせて植えて売っているのだった。
なんとなくだまされて買ってきてしまったけれど、失敗したような気がする。
植えてみたら半分以上が白で、これからの季節にはちと寂しい。

パンジーは、毎年なにかしら失敗し、反省するけれど、
園芸店の作戦も毎年変わるので、またひっかかってしまう。
わたしはネーミングに気をとられることが多いように思う。

 

朝から、いれかわりたちかわり、変な雲がやってくる。

 

 

ちょっと怖い顔もあり。

 

 

お月さんは、写真に撮ると、どうしてこんなに小さくなるの?

 

ああ、こら、串刺しはいかんぞ、串刺しは!

 

そうそう、そーっと、丁重に扱ってね。

 

 

美味そうな雲は早い者勝ちでゲット。

 

 

ああ、もうカケラしか残っておりません。

 

ひとつ訂正です。
9月に出た絵本『でんしゃがきた』(偕成社)の表紙の電車は、
「東急東横線」ではなくて「東急田園都市線」でした。
ごめんなさい。
どちらも渋谷駅発だけど、ラインの色が違うんですね。
ご指摘くださった方、ありがとうございました。

他にも「これ違うよ」っていうのがありましたら、
次回重版のときに、直せる範囲内で直したいと思いますので、
教えていただけるとありがたいです。
はさみこみの読者カードで出版社にお送りいただいても、
当ブログから閑猫までご連絡いただいてもかまいませんので、
どうぞよろしくおねがいいたします。
(間違いがみつからなければ、もっとありがたいです~)

 

本日の鳥さん。

ジョウビタキの奥さん。
(って、これでは何だかわかんないですよね・・)
上向いていっしょうけんめい鳴いている。

きょうはノスリがかなり低空を飛ぶのを窓から目撃し、
「あ! あ! あれ! あれあれ!」
と言ってるまに見えなくなってしまった。
扇のようにひらいた尾羽のふちが白っぽく日に透けて
とてもきれいに見えた。
この季節には、上空で「ピョオー」と鳴く声がときどき聞こえる。
翼を広げると大きく見えるけれど、体重は1キロ前後だそうだから、
体重4キロの猫はさらっていかない、と、思うけどなあ・・。

 

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いろは

2013-11-11 14:49:06 | 日々

 

昨日はひどい雨で、ふだんの雨の3倍くらいの水量で
何時間も休みなく降りつづき、雷もピカゴロ鳴りだして、
あーもう! ええ加減にせい! と怒鳴りたくなるくらいだった。
それが8時ころにぴたりとやんで、雲間に月が出たと思ったら、
みるみる気温が下がっていく。
今年はいつストーブ焚き始めるかなあ。

 

きょうは風が強い。
急に色づきはじめた木の葉。
サルスベリ。

 

クズの葉。

 

イチョウはまだまだ。

 

草むらで影絵劇場。

 

どきっ!?
ハロウィンの残り?


 

 

雨がやんだあと、いつまでもいつまでも川の水音が大きい。
水場は泥に埋もれて大変な有様。

2本のパイプが、お隣とうちの水道です。まさにライフライン。


 

だいたいこのへんが水源。
右端にちらっとうつっているのが水道局長(復旧工事中)。

 

 

上を見るとこんなです。

 

本日の「いいね!」

だるまさんがころんだにゃんズ (動画)

これ、実際にやると、すっごくドキドキします。
東京に住んでいたときは、よくやりました。
やっているうちにお互いどんどん真剣になってきて、
猫は肉食獣、ヒトはそうではない、ということがよくわかりました。
いまは、みんなお外で充実して過ごして帰ってくるので、
家の中ではあんまり遊んでくれません。

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くまモンの謎

2013-11-09 20:07:36 | 

 

近頃はやりの・・って、もうだいぶ前からいるらしいけれど、
「ゆるキャラ」等と呼ばれる着ぐるみマスコット人形のたぐい。
スポーツチームから地方自治体から各種商業施設まで、
国じゅうのあらゆるところできりもなく増え続けている。
あれはもしかしたら現代の妖怪の一種ではなかろうか、
と疑いはじめた。
最初から飼い馴らされた設定の妖怪。
そう考えないと理解できないようなのが多数いる。

わたしは「ブーフーウー」の時代から着ぐるみがどうも苦手で、
ディズニーランドにも行ったことがないし、
イベントで見かければ必ず避けて通る。
目がどこ見てるのかわからないし、話も通じなさそうだし、
むやみにばたばたと手を振り回したりするので怖い。
人間というのは、表現をするとき、言語だけでなく、
多彩な表情や身振りしぐさを無意識のうちに使っている。
微妙な角度で首をひねる。髪をさわる。薄く笑う。ちらっと舌を出す。
そうしたきめ細かな表現を封じられた、とらわれの身の彼らは、
かろうじて自由な部分をばたつかせるしかない。
気の毒で見ていられない。

・・なぁんて言っていた閑猫ですが、
なぜか突然「くまモン」のファンになってしまいました(笑

なにしろ「熊」である。発想がまっすぐでシンプルだ。
もともと擬人化された熊は絵本などで見慣れているせいもあって、
二足歩行していても違和感がない。
にょっきり脚の生えた「山」だとか、目鼻をつけた「芋」だとか、
あるいは説明を聞かないとわからない、聞いてもわからない、
ご当地名産よせあつめキメラ妖怪的マスコットと比べれば、
くまモンは、ものすごく自然で受け入れやすい。
(わたしは「ふなっしー」を「バナナ」と思っていたんですが、
あれ、梨なの? そう? 「東京ばな奈」に似てない?)

「ぱかっ」とあっけらかんな表情もまた良い。
笑っているようでもあり、まじめなようでもあり、
とぼけているようにも、困っているようにも見える。
能面ではないけれど、ひとつでいろんな感情を表わすことのできる
オールマイティーなデザインだ。
この顔のおかげで、こまかい表現ができない着ぐるみのイライラが
かなり軽減されているのではないかと思う。
いや、中のヒトにはさまざまなご苦労があるだろうけれど、
(あ・・すみません、中のヒトって言っちゃ駄目?)
イライラしてないように「見える」ので、こちらもずいぶん気が楽だ。
癒される、という言葉を適用してもいいような気がする。

そして、動きが上手。
ぽてぽてしているがハリボテではなく柔らかい素材のようで、
お辞儀も踊りも驚くほどなめらかにこなしている。
ちゃんとそのためのトレーニングを積んだプロなのだろう。
やたらと無駄なジェスチュアをしないので気持ちが良い。
立っているときはぼけーっと立っている。
直立不動・・とはいかず、ちょっとゆらゆらする。
そのうち、飽きた、というように、もそもそ移動したりする。
まるで大きな幼児のようだ。
すべて計算された動きだとしたら、すごいと思う。

このあたりで「くまモン」の実物に会える可能性はほぼゼロだが、
もしもどこかで見かけたら、積極的に寄っていくかもしれない。
写真だって撮ってしまうかもしれない。
ちょっとおなかをさわらせてもらったりしちゃだめでしょうか。
握手なんかできたら「きゃあ♪」と喜んでしまいそう。

熊本は亡父の出身地でもある。
若いときに郷里を離れて、そのまま戻ることのなかった人だが、
少年時代を過ごした山村の話は好んでしていた。
わたしは2度しか行ったことがないけれど、
くまモンに肩入れしたくなるのはそのせいだろうか。
子どもの頃、「おてもやん」の古いSP盤レコードをよく聴いた。
うろ覚えながら、歌えと言われれば(たぶん)歌えます。
踊りはできませんけどね。

(くまモンのどこがいいんだろう?と思って
「謎」のカテゴリーで書き始めたのですが、
書いているうちに謎じゃなくなってしまいました。
熊がいない県なのに熊本、っていうことのほうが謎)

 

本日の「いいね!」

くまモン関連の動画はお好きに検索していただくとして・・

スノーベア (動画)

コーラはぜんぜん飲まないんですが、このCM可愛い。

 

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色褪せても笑う

2013-11-07 10:33:05 | 日々


こんなに色がうすくうすくなってもまだ咲いている。

 

いっしょうけんめいお日さまのほうを向いている。

 

 

 

朝のきらきらを拾いに行きましょう。

 

 

蓬莱の玉の枝もいかにせむ。

 

 

 

  

本日のゲスト。

 

朝露に濡れたヒメジョオンで休んでいるウラナミシジミ。
気温が上がるのをじっと待っている。

甲虫以外の昆虫はだいたい苦手で、鱗粉系は特に苦手。
でもこのごろ、静かにとまっているシジミチョウに限り、
近寄って写真を撮るくらいはできるようになった。
これは進歩といえるかなあ。
年とるとだんだん怖いものがなくなる現象にすぎないかしら。
ただし、この切手サイズの被写体が限度。
小さくてもひらひらしてると相変わらず駄目ですが。

羽のおもては薄青紫で綺麗です。

 

本日のマドリ。

お? なんか、いい感じ、いい感じ・・

 

・・でもないか。
うーん、でも、この微妙な距離感、いいかも。

 

真鈴ちゃん・・ボクはここから君を見守っているからね。

(って、コラ、写真撮ってるときに膝に乗るんじゃなーい)

 

本日の「いいね!」

Shining Quartet  (音が出ます)

頭の中をくるくる、くるくる。
ラス先生んちから勝手にシェア♪

 

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物怪考

2013-11-05 15:36:42 | 日々


走って見に行った5分間の夕焼け。

 

 

 

 

 

 

 

ナガコガネグモ(?)の網。
苺畑の地表から10数センチという低い位置に張ってある。


 

前々回に書いた江戸時代の妖怪話。
まだしつこく考えつづけている。
本は「稲生物怪録」。
三次藩の武士だった稲生平太郎(のちに武太夫)の少年時代の体験談を
同僚の柏正甫という人が聞いて書いた、ということになっている。
(それとは別に、平太郎本人が書き残したという「三次実録物語」も存在する)

「江戸のホラー」などといって紹介した本もあるけれど、
どうもホラーというほどは怖くもないし、物語としても散漫である。
普通ならそこで引き返すのだけれど、今回はぐずぐずしている。
何か頭のすみにひっかかるものがあるからだ。
時鳥さんのブログを拝見して、そうか、とようやく腑に落ちた。

まず、タイトルに「録」とつくように、これは「おはなし」ではなく
「記録」であった。
怪異の出てくる順とか、主人公のキャラとか、オチのつけ方とか、
もうちょっと面白くなるのにとか、こっちはいろいろ考えてしまうけれど、
「実話だからしょうがない」のだ。

それと、「もののけ=怖いもの」という先入観がそもそも間違っていた。
とりあえず「わけのわからん奇ッ怪なもの」として読めばいいんですね。
だから造形的にも、唐突で不自然でヘンテコなほど良い、ということになる。
しかも、それらはさほど本気で襲ってくるわけではない。
この人間は遊んでくれそうだぞと喜んで、いれかわりたちかわり、
かまってもらいに来ているのだ。
とすれば、毎晩いろんな奴が家にあがりこむ(だけ)という設定も、
それを淡々と記録した(だけ)という構成も、なるほどと思える。
(最後に魔王と称する妙にまともなボスが出てくるけれど、
そのへんはオマケというか、無理やり話をまとめた感が強い)

平太郎君は「化け物にひとりで立ち向かう気丈な武士の少年」ではない。
怪異現象大好きな「もののけオタク」なんである。
そうでなければ、ひと月も自宅にこもって化け物の相手なんかできやしない。
平太郎君は、自分が見た(≒想像した)変なモノのあれやこれやを、
じつは誰かに話したくてしょうがない。
「えー、なにそれ、マジすげーじゃん」と目を丸くして聞いてほしいのだ。
でも、真面目で地味な性格で、親しい友人も少ないし、なにしろ口下手だし、
しゃべったって誰も信じてくれないかなーと思うので、なかなかしゃべれない。
というような話ですね、これは。

・・って、簡単にまとめちゃっていいのかどうか。
わたしは妖怪にも江戸時代にも全然詳しくありませんので、
シロウトのいい加減な推察、ということでご容赦を。


この件で、手がかりをもとめて、水木しげるの「墓場鬼太郎」を読んだ。
昭和30年代に出版されたいわゆる貸本漫画のシリーズである。
(読んだのはその復刻版で、Mが水木サンからいただいたもの。
箱の裏に赤ペンで著者サインが入ってます)

水木しげるというと、わたしはTVアニメのほうの印象が強く、
そういえばコミックはほとんど読んだことがなかったけれど、
これを見ていると、平太郎君と水木サンはとても近い!という気がしてくる。
たぶん、水木漫画によく出てくる、目の小さい、ぼーっとまのびした顔の
少年を、ちょんとつまんで座敷に座らせれば、そのまま平太郎になるのだろう。
と想像したら、この世界が急に理解できた気がした。

実話かフィクションか、なんて区別は関係なしに、とにかく、
そういうモノが好きな人のところに、そういうモノが寄ってくるのだ。
天賦の才といってもいいけれど、そのような変な才能を実生活で
有効に活用できる人というのは、非常に稀だろう、と思う。
水木サンはおおいに活用できたが、平太郎君は使いみちがないまま
平凡な下級武士の一生を送ったのではないだろうか。


余談。
新宿の町、ビル工事の騒音の中を、鬼太郎と目玉親父が歩いている。

鬼太郎「オリンピックだというのでさわいでますね」
親父「そうだ 土建屋と旅館にもうけて頂くために
   全国民がさわいでいるようなものだ」

(水木しげる「墓場鬼太郎 ボクは新入生」より)

この「オリンピック」というのは、もちろん前回(1964年)の
東京オリンピックのことだけれど、ううむ、そうか。
やっぱり、そうだよね。
妖怪に言われると、妙に説得力がありますね。
 

さてさて。
いったいどこから「稲生」にたどりついたかというと、
ジャンプ元は巌谷小波の「こがね丸」(ってご存じでしょうか?)
その話もいずれ書きますが、その前は、えーっと、どこだったかなあ。
例によって風桶流の閑猫発想跳び。

 

 

本日の「いいね!」

オハイオ州立大学マーチングバンド (動画)

スーパーボウルのハーフタイムショウ。
映画好きな子は必見!

 

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竜脳菊

2013-11-04 00:05:53 | 日々

 

リュウノウギク。
昨年の夏に、崖から根ごと抜け落ちていたのを
拾ってきて庭に植えた。
岩のわずかなすきまにしがみつくように暮らしていたのが、
平らなふかふかの土にのびのびと根を伸ばせて、
よほどうれしかったのだろう。
小さい1株が、わずか1年で、ちょっとびっくりするくらい増えて、
あふれるように花をつけている。

写真ではありふれた白い野菊のように写ってしまうけれど、
細い細い茎や銀色がかった葉が上品で良い。
ただし、途中で直角に近く曲がって咲く癖があるため、
切ってきて活けようと思うとたいそう難しい。

 

拾った羽。
長さ約5センチ。
薄グレー、先端は濃グレー。
長さのわりに軸が太くて硬い。
covert(雨覆)と呼ばれる翼の羽だろうか。
これとよく似た色の、軸が真っ白で硬い羽は、前にも2度拾っている。
大きめの鳥だと思うけれど、何の鳥かはわからない。

数日前に、冬鳥のジョウビタキがやってきた。
ピッピッ、カチカチと、あちこちで鳴いてテリトリーを確かめていた。
いつもこの声を聞くと、秋も深まったなあと思う。
これからツグミやシロハラも来るだろう。
ここは暖地なので、ダウンジャケットが渡ってくるのは
12月に入ってからだ。

朝、目が覚めると、掛布団に猫が3匹のって、
枕にも1匹ひっついていることがある。
人口に対して猫率が高すぎるように思える。
他の子が誰もいないと、きなこがそーっと足元に乗ってくる。
遠慮がちなのが布団ごしにもわかる。
おめでとう、4年目にしてようやく家猫検定1級合格です。

本日のにゃんこ。

深まる秋です。きなこちゃんはあったかいなァ。

 

うふ。きょうもフレンドリーなボクです。 

 

 

本日の「いいね!」

ペットを飼うことで健康になれる9つの科学的理由

猫を飼っても体重は減りませんけどね(笑

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