西タウンの、ふだんあまり行かないほうのスーパーに行くと、ふだんあまり見かけないようなものがたくさんある。
果物売り場に、色がりんごのように赤みがかっていて、形が洋梨のようで、洋梨より小ぶりのものがあった。
何だろうかと気になり、試しにひとつだけカゴに入れた。
会計のとき、レジの人が「これ、なんていう果物ですか?」とわたしに聞く。
値段だけでなく商品コードか何か打ち込まなくてはいけないらしく、レジの人もそれが何だか知らないのだ。
売り場の札に書かれていた名前を答えたが、リストの中にみつからないようで、隣のレジまで聞きに行き、戻ってきて、「‶洋梨”でいいんですって」「あ、洋梨なのね」と、それでやっとわたしもその果物の正体がわかった。
その「りんごみたいな小さい洋梨」の名前、帰ってきたときは覚えていたけれど、夜になったら忘れてしまっている。
レシートを見ても「洋梨」としか書いてない。
「これ何だっけ?」と一緒に行ったMに聞くと、「うーん、バーミューダ、じゃなくて…」と、この人も覚えていない。
そうそう、たしか「バー」で始まるのだった!
バーガンディーでもバーミリオンでもない。
バーモントでもバーミセリでもバーソロミューでもバーミキュライトでもない。
どうしても出てこないので、「洋梨 赤い 小さい」でうろうろ検索していたら、やっとわかりました。
バートレット。
ああ…これは覚えられないな。すぐまた忘れちゃう名前だ。
たぶん、次に思い出そうとしたら「スカーレット」とか言ってしまいそう。
ふだん行かないほうのスーパーは、店舗は小さいけれど品揃えにこだわりがあり、鮮度は良いけれど、全体にお値段は高い。
そして、たまに行くと珍しいものをついつい買ってしまったりするので、会計のときにビックリすることが多い。
だけど、あまり行かないのは、高いからではなくて、BGMのせいだと思う。
この店には自動演奏ピアノがあって、どこかで聴いたような日本のポップスがループで流れているんだけど、それがすごく下手で…。
どれくらい下手かっていうと、もう、わたしが弾いてるみたいに下手(笑)
音が間違っているわけではなく(その点はわたしよりましですが)、とにかく全体にたどたどしくて、つまずきそうで、はらはらして、気になってしょうがないのです。
どうしても買い物に集中できず、必要なものを忘れたり、ヘンなものを買ってしまったりする。
こっちはすぐ帰る客だからいいけれど、一日じゅう店で働いている人たちは大丈夫なのかと心配になる。
自動ピアノはずっと昔から置いてあり、20年くらい前、ユーミンのメドレーとか弾いてた頃は、もうちょっと上手だったような気もする。
こういうピアノって、曲の収録されたディスクだかカードだかを入れて鳴らすんじゃなかったっけ。
それでも、上手下手って、あるものなんでしょうか?
(朝起きて、そうだ、バートレットの写真!と思ったら、すでに皮むいて切ってお皿にのっていたので…かわりに丸ごとのコマ吉のせときます)
本日の「いいね!」
おお、やったね、バンクシー!
(なんとなく…「ルパン三世」にありそうな仕掛けじゃない?)