閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

ダブルサンタ

2018-12-13 23:16:29 | 日々

前からときどき書いていた「季節の止まるショーウィンドウ」。
お正月のディスプレイが半年以上続いたあと、いきなり夏になり、秋になり…そこでまた止まって、お月見バージョンのまま丸1年以上が経過。
もう、気になるを通り越して、すっかり見慣れてしまいましたが。
このあいだ、ふと見たら、なんとクリスマスになっていたのです!
ふつうは驚くようなことではないけど、驚く。
そしてますます期待が高まる。このクリスマス、いつまで続くのか。
この日は休業だったので、豆大福は買えなかったけど、急いで車を降りて写真だけ撮ってきました。
(上のほうは飾りではなく、空と電柱などの写り込み)

 

サンタさんが二人…と思ったけど、右のお方はトナカイさんですか?

 

ちょこっとお出かけ。
アロエの花がいっぱい咲いている。
暖かそうに見えるけど、実際は風がびゅうびゅう吹いてひたすら寒い。

 

正面10km先に灯台島がある。
(カメラがなくてスマートフォンで撮ったので、うまく写らない)

 

インスタ映え、かな?(笑)

 

寒いけど、灯台は大好き。

 

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山田花菜さん個展

2018-12-11 21:33:47 | お知らせ(いろいろ)

山田花菜個展 2018
いつもいっしょ。こども風景

2018年12月17日(月)~12月23日(日)10:00~16:00
小田原 カフェ ミントココア

いつも可愛いなー、子どもたち。
詳しいことは花菜さんのブログをごらんください。
(ブログに掲載されてる「こども風景スケッチ」も楽しいですよ)


そして今年も、もうすぐクリスマス。。。

クリスマスのかね
オールデン・原作
竹下文子・文
山田花菜・絵
教育画劇 2009年

わー、よかった、これはまだ在庫ある!(笑)

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トロフィー・その2

2018-12-09 23:19:29 | 日々

本日は黒の女王。
外から見たらチェスの駒のようだった。

 

ダブルで。
コマ吉は、もう誰と並んでも「小さい」という感じがしなくなったね。

いつも出窓の写真ばかりなのはどうしてかというと、ごちゃごちゃ物を置いてないのはここだけだから(笑

 

西の窓からは、ときどき息をのむような光景が見られる。

小さい頃から「窓」が好き。
2階以上の高いところの窓や、出窓は特に好き。
神戸で住んでいた3階建ての集合住宅には出窓があった。
正確にいえば、外に張り出した出窓ではなく、窓の内側に低い台があるのだけど。
台の下には、スチームの管が通っていた。冬の夕方になると、管理人のおじさんがコークスを焚き、煙突からもくもくと黒い煙が上がり、やがてボイラーの蒸気がやってきて、ほんのり暖かくなる。半世紀前のセントラルヒーティングである。
でも、スチーム暖房のことは、うっすらとしか覚えていない。小学生の頃には、すでに各家ごとにガスや灯油のストーブがあり、もうコークスは焚かれなくなって、設備だけがそのまま残っていた。
その「出窓」で、よく遊んだ。高さが子どもにちょうどよかったし、絵を描くのも、折り紙やおはじきも、畳の上より平らな台のほうが具合がいい。表面はすり減って木目が浮き出し、ところどころ節があったり、隙間があったりする。隙間に紙人形を立てて遊ぶこともできるけれど、気をつけないとすとんと下に落ち込んで取れなくなってしまう。
台全体を鍵盤に見立てて、でたらめな歌をうたいながらピアノを弾く真似などもしていた。たぶんオルガンを買ってもらう前のことだから、4歳くらいの記憶だろうか。
でも、遊ぶより、外を見ているのが好きだった。
うちは2階だったから、庭で遊んでいる子どもたちの声は手に取るように聞こえ、まるで一緒に遊んでいるような気がする。出ていって仲間に入るより、見ているほうがよかった。
庭に誰もいないときは、鳩の群れが舞い降りたり、砂場で雀が砂浴びをしたりするのを見ていた。
風の日はヒマラヤ杉の枝が揺れるのを、雨の日は軒から落ちる雨だれ越しに、濡れているぶらんこや滑り台を見ていた。
いまも、すこしも変わらない。
黙ってひとりで見てきたもの、心に溜めてきたもので、わたしはできていると思う。

 

窓のそばで
竹下文子・作
南塚直子・絵
偕成社 1990年

「窓」をモチーフにした短い連作が10本と、ちょっと長めのがひとつ入った短編集です。
すでに古本しか手に入らないけれど、これは法外な高値がついたりしていないので、いまのうちに(笑)。

<12月12日追記>
と書いたら、ぱたぱたと売れたみたいで、高いのしか残ってませんでした。
古本屋さんの売り上げに協力しているわけではないけれど、倉庫に眠っているより誰かに読んでもらえるほうが、本も作者も幸せです。お求めくださった方ありがとうございます。

 

出窓じゃないのも1枚。
これは1階の猫ドア(内側から見たところ)。
ドアの開け方は猫それぞれ微妙に違っていて、基本的には、前足でちょいちょいと押し、隙間ができたところに頭を突っ込むんだけど、きなこは、前足を出さず、左のほっぺで「うにゅっ」と押して、そのまま入ってくる。
その瞬間がカワイイので撮ってやろうと狙っているのですが、なかなかタイミングが合わず。
このあと、ドアを通過中に、猫とは思えないほど平べったくなる一瞬があるんだけど、そっちも動きが速すぎて撮れない。
通過してしまえば、あとは2階までノンストップの快速きなこ。

 

本日の「いいね!」


Fibonacci Konnakol

むー、難しすぎるー(8以上は数えられない・笑)

 

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サイン本

2018-12-08 22:48:32 | お知らせ(いろいろ)

ジュンク堂池袋本店のサイン本は完売しましたそうです。
ありがとうございました!
(他のところは、まだある、というわけではなく、情報がないだけです)

サイン本ってビニールに包まれていて、店頭で開いて見ることはできないみたいです。
自分で買ったことがないので知らなかった。
(通販で限定予約で買ったらサイン本だった、ということは一度ありました。歌人さんの本で、名前の横に、短歌の上の句というか最初の五七が書かれていたので、勝手に続きを考えて遊んだりして。ああいうのは、いいな)

 

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「ゆきとくろねこ」中国語版

2018-12-06 15:23:11 | お知らせ(海外版)

『ゆきとくろねこ』(岩崎書店)の中国語簡体字版ができました。

タイトルそのまんま。
帯のキャッチコピー(これはわたしが考えた!)もそのまんま。

カバーと帯がついているのが珍しい。
児童書はカバーなしで、宣伝文句が本体に直接刷ってあるような実用本位のが多いので。
今回はちょっと趣味的な絵本という扱いなのでしょうか。

このフォントも、静かできれいですね。

 

初雪のころに、おすすめの1冊。

ゆきとくろねこ (キラキラえほん)
竹下文子・文
おおの麻里・絵
岩崎書店 2008年

(…って、もう中古しかないの?) 

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トロフィー

2018-12-05 23:07:18 | 日々

このひと月あまり、あれこれ用事に追われ、野菊の花もゆっくり見ないで終わってしまった。
閑猫堂というくらい、ひまなのがとりえ(え?)なのに。
部屋のダンボール箱があとひとつ!というところまで片づけたけれど、この最後のひとつというのがなかなか手ごわくてね…。
そうこうするうちにもう12月です。早すぎる。

 

宅急便のおにいさんに「なんか、可愛いおうちッスねー。癒されます」と言われた。
いっぺんやってみたかったんだー、こういうの。

 

窓辺のトロフィー、その1。
どっしりと安定抜群です。

 

外から見たところ。
(地味だ…)

 

カメラを向けるとなぜかヒゲにピント合う。

きななは「おうちトイレ」が大いに気に入り、外に出る必要がなくなったらしく、もうほとんど2階のわたしの部屋から動こうとしない。
みずから進んで「完全室内飼い」になる猫って、いるのね。
きなちゃんのような「お外怖い」子にとっては、ほんとにこのほうが幸せなのかもしれない。
東京のアパートで、大家さんに隠れて飼っていた初代猫3匹は、生まれてから3歳まで土を踏んだことがなかったけれど、こちらに来てからは、いつも外でのびのびとくつろいでいた。
以来、歴代猫も、いまいる他の4匹も「出る猫」で、猫穴をふさげばサッシを無理やりこじ開けて出て行くか、開けてやるまでず~っと鳴き続けるかだ。
だから、猫はみんな外に(出られれば)出たいんだろう、町の中では出してやれないからかわいそう、と思っていた。
「出ない猫」は、きななが初めてだ。
きなちゃんや、お外は気持ちいいよ。
かあさん待ってるから、遊んできていいんだよ~。
(と言って猫ドアから押し出しても、その場でくるっとターンして大急ぎで戻ってきちゃうんだな…)

 

トロフィー、その2。
こちらは対照的に落ち着きのない奴。
うちに来て1年、大きくなったけど、気分はまだまだ子猫。
予備室に風を通すので戸を開けたら、勢いよく飛び込んで、一気に敷物をざーっと片側に寄せてしまって、その上にピアノのカバーをひきずり落として、あと何しよう?という顔。
このごろ、時間帯によって、ひとりで家の中で暴れていることがあり、ドシンバタン!と聞こえると何をされるかと気が気でない。
(そのわりに物を壊すとかの実害はほとんどなく、意外とわきまえているということか、それとも、ただ運が良いだけか…)

 

 本日のゲスト

ん? あれえ? きみはだれだ?

 

そうです。このカオは…「第3の黒猫」スリちゃんです!
夏の初めごろまで毎晩のように来ていて、その後は8月半ばに一度見かけたきり、ごぶさただったスリちゃん。

2週間くらい前だったか、朝起きたら、台所の床に食パンがころがっていて、猫めし(パウチ)の袋もころがっていて、どっちもぐちゃぐちゃに噛み跡がついていた…ということがありました。
こういうことをするのは、ウチの子ではありません。
猫ドアから入れて、80センチのテーブルに上がれる奴。
もしかして、スリちゃん、来たのか?
と思っていたら、昨夜ついに本ニャン登場。
下にゴハンなかったから階段上がってきた…という行動パターンも、がつがつした食べ方も、「な~~~っ」と長くひっぱるおねだり声も、以前とまったく同じ。
まあ、元気で何より、だけどねえ。

前の家は、台所をドアひとつで封鎖することができ、猫対策にはよかったのですが、湿気がたまりやすいという欠点がありました。
今度の家は、風通しをよくするため、居間から台所までひと続きの、いわゆるLDK。
いちおう想定される事態(おもによそ猫とアナグマの侵入)に備え、居間と台所の境に「猫がくぐれない幅の格子戸」を頼んでつけてもらいました。
しかし、大工さんは猫飼ってない人だからわかりにくかったのか、こちらの説明がうまくなかったのか、出来たのを見たら、戸というより、左右にするする動く可動式の間仕切りみたいなもので、きちんと閉め切ることができない。
掛け金か何かつければいいんだろうけど、なんだか座敷牢みたいで変だし(笑)
いちおう夜間は、間仕切り2枚を紐でしばって、通れないようにはしてあるものの、軽いから、ぐいっとやれば全体が動いて開いちゃうぞ…ということに、スリちゃんが気づかないことを祈るだけ。
まったく、浜の真砂のように、尽きることのない猫問題。

 

本日の「いいね!」

Clinamen

プールに磁器のボウルを浮かべ、そのぶつかりあう音を鑑賞する。
フランスのアーティスト Celeste Boursier-Mougenot のインスタレーション。
(プールの水を温めて、対流でほどよく動くようにしてあるんですね)

 

おまけ

山手線改め山手メトロポリタンループライン路線図

「高輪ゲートウェイ」、なにそれ? と思っていたら、こんな楽しいこと考える人が(笑)

 

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「木苺通信」サイン本

2018-12-04 16:14:18 | お知らせ(いろいろ)

ささやかですが、サイン本置いてくださるそうです。

三省堂書店名古屋本店・・・5冊
ジュンク堂書店池袋本店・・5冊
三省堂書店池袋本店は、現在確認中とのこと。

サイン本って、中を見て選べるのかどうかわかりませんが、今回も全部違う「おみくじ」サインになってます。
「スピードくじ」ではないので景品は出ませんが、見かけた方はよろしくお願いいたします。

 

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笛吹鳥とカスタネット鳥

2018-12-04 14:14:01 | 木苺通信

透明な空に、笛とカスタネットがかわるがわる響く。
それが冬の始まりの合図。

「木琴森へ」(『木苺通信』より)

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「木苺通信」文庫版

2018-12-01 10:04:46 | お知らせ(新刊)

できました!
『木苺通信』(ポプラ文庫ピュアフル 2018年12月5日発売)

『風町通信』に引き続き、初見寧さんがイラストを描いてくださいました。
とっても美味しそうな木苺と、凛々しい狼のトプと、谷間の可愛いおうち。
 

口絵にもトプいるよ。(ちらっと…お見せしない…笑)
本文中にも、銅版画を思わせるような小さくて美しいモノクロームの絵がたくさんちりばめられています。

ここまで、とても長い道のりでした。
そもそも、わたしが12年前にこのブログを始めたときの一番の目的というのが、『木苺通信』(偕成社 1989年)の復刊!だったのです。
でもそれは簡単なことではなくて、あちこち遠回りして、いろいろ、いろいろありまして…
まとめて詳しく書くつもりでいましたが、出来上がった本を眺めていたら、ここまでの経緯とか裏話とかは、もういいや、という気がしてきました。
この物語が、新しい身軽な装いで書店に並び、ふたたび手に取っていただけるということ…それをここでお知らせできることが、何よりも嬉しいです。
「復刊ドットコム」でリクエスト投票して下さった皆さま、長いあいだ待っていてくださった皆さま、ほんとうにありがとうございました。

今回、大きな書き直しはありません。ミスをいくつかと表記を直したくらいかな。
せっかくの機会なので、新作とか、入れようかなあ…という気持ちもあったのですが、誰でも行ける風町に比べて、木苺はもう少し個人的な閉じた世界で、しかも暦2まわりぶんの24話がきっちり隙間なく並んでいるので、足すことも動かすことも難しく、そのままにしました。
単行本未収録の「船のゆくえ」(これは厳密にいえば木苺谷の話ではないけれど)を、あとがきのかわりに入れてあります。



帯にコメントを寄せてくださったのは、歌手の手嶌葵さんです。
わあぁ…なんというぜいたくな!
こちらの動画で葵さんのお声も聴けますよ。
先に出た『風町通信』にも、あらたに色違いの帯がついて、並べて置いていただく予定。
2冊あわせて、クリスマスプレゼントに、いかがでしょう?

葵さんと、イラストの初見さんはお知り合いで、葵さんのアルバム『青い図書館』のジャケットを描かれたのが初見さん。
一方、ポプラ社編集のAKさんは、以前から葵さんの歌が大好きで、そのアルバムジャケットを見て『風町通信』のイラストを依頼しようと思った…という、なんだか不思議なご縁なのでした。

これ、とっても素敵なCDなので、ぜひ聴いてみてくださいね。

青い図書室
手嶌葵
ビクターエンタテインメント

 

(P[た]1-2)木苺通信 (ポプラ文庫ピュアフル た)
竹下 文子
ポプラ社 2018年


<関連記事>

「木苺通信」について 2010.12.16

暦について 2014.4.4

「風町通信」文庫版 2017.9.1

「木苺通信」文庫版(予告編)2018.11.9 

 

☆この本についての追加情報は、「お知らせ(いろいろ)」のカテゴリーで順次upしていきます。

☆ここのコメント欄の書き込みができるようにしておきます。
ご質問とか、「これも文庫化してほしい!」などのご希望もありましたらぜひ。
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承認制なので、反映にすこしお時間かかりますが、ご了承ください。 

 

コメント (16)
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