語られ得ない有象無象の
ただ一人であるがゆえに
私は未だ醜い生物であり
甚だ見るに堪えないボンクラである
無明の中に生きるとは
つまりこういうことである
人の間に居ることを忘れ
己が世界に没入し 醜い心を持ち
いつもこそこそ人の不幸を嗤っている
そんな自分を
捨て去る日まで
そんな自分を捨て去ってしまえ
己がプライドなんてくそくらえ
. . . 本文を読む
考えても考えても、考えても考えても。まだ足りない。
考えることは、息をすること。吸っては吐く繰り返しを自然体ですること。
どんどん前進するために、考える。考える人になれるように、考える。
考えが足りないから、考えに心を絡めとられる。頭、心、身体、すべてのバランスを整えるように生活していきたい。そのためには、勉強も必要だろう。そういう意味で、知らないことが多すぎる。何事かを為すために。
僕という筒 . . . 本文を読む
決まり切った道を行くのでもない。ただ、ただ目の前に現れる現実を攻略していくように生きるだけ。とりあえずは詩というかたちを借りなくても、何かを表す活動はしていこうと思う。ただ訪れるものが訪れるように。自分の人生に現れる人が必然性を伴う人であるように。基本的には楽をするためには楽をできないということは言えそうである。自分自身をコントロールするために、為さなければいけないことなど幾らでもある。 . . . 本文を読む
暇だからこそ人は詩を作ったしかしながら単なる暇なんてものは人生にありはしなかったそれは切実な暇というものだどこまで行っても人はなすべきことの嵐に曝される故に文章を書くものは切実さに裏打ちされた言葉を書くものでなければならない表現とはそんなものだ書くことの現実性を意識しなければならない悲しみ喜び怒り全てをあっさり表現してしまえればいい繰り返す単なる暇なんてものは存在しない階段を登るような確かな一歩一 . . . 本文を読む
敢えて見ない風景に
重ねたぼんやりとした思想
もしも出会うことがないならば
出会うことがないなりに
朝のあいさつ交わしましょう
夜のあいさつ交わしましょう
夢で見た穏やかな風景が見えるならば
まぶたの奥で輝く太陽
自分の朝に勇気を持て . . . 本文を読む
鳴く蝉の背中に伝う汗
昼間はミーンミン
夕方はカナカナ
ひぐらしの背中に伝う汗を
僕は愛しく攫っていく
今年の夏もいっぱい鳴いた
僕の手の中で震えるように鳴いていた
カナカナカナ……
いつまでもそんな鳴き声で
1日の終わりを奏でて欲しい . . . 本文を読む
真の道は目の前に
考えることを通して現れる簡明な道
ただ一歩一歩たどることでしかたどり着けない場所
そこへ続く遥かなる道は
踏みしめられることを願っている
人間の生きる理由は
きっとずっとずっと切実で
遠く遥か宇宙で僕らの達成は叶うのかもしれず
単なる個人がただの個人にとどまらず
集団に利するときはじめてその個人も潤う . . . 本文を読む
夏、パンツ、砂
相も変わらず君が恋しい
意味不明な鼻唄で、君に笑われて
千年先まで語り継がれる
セピア色の夏を今一度
言葉は海の波のよう
君に囁く枕元で
ただそれは打ち寄せては消える
今一瞬積み重ねた思い出は
髪に揺れる
神の措定などどうでも良く
目の前の事実を積み重ねるだけで今が生きる
君と過ごす夏の合間
君との昼の思い出は
かき氷と共に夜へと溶ける
より一層深い闇へ
君となら潜ってもいい . . . 本文を読む
昨日、地元のハコモノで映画フェスタをやっていたので、幸運にも無料で、わりかし最近公開になったばかりの映画、2作品を観てきた。
『日日是好日』と『翔んで埼玉』の2つである。時間の都合上、この2つを観てきたのだが、同時にこの2つが最もメインで見たい作品だった。
結果、どちらも見れたことで満足している。
この映画祭、復興応援ということで開催されているということ、ロビーで無料の飲料も配っているということも . . . 本文を読む
まだ私には見えません
明日が
私の行く末が
まだ何も見えないという先見の明を振りかざすことしか今の私にはできないです
まだ私には見えません
今日が
本来在るべき自身の姿が
いつか閉じゆく世界を拓こうとする意志を諦めないように
そう見えません
これまで積み重ねてきた過ちも
まだ振り返るにあり余る過去を抱えたまま生きています
見えるように
だから見えるように
朝になればしづかに瞳を開くのです . . . 本文を読む
ああ海
君と聞いたあの海
青い泣き声が聞こえたら
まっすぐ君へ想いを馳せよう
青さが煙る僕らの明日も
白波の上で砕ける泡沫のように
散りゆくのか?
自問する青春は、成熟とはほど遠い
それでもただ、ただ君と聞いた波の音は未来の涙と手を結ぶ
それは別れの涙か? それは喜びの涙か? 今はまだ知ることはない
それでいい それでいい
君との短く長い逢瀬は
白波と白波の調べのように他愛もない . . . 本文を読む
本音を匿ってしまった
その後悔を胸に秘め暮らす日々は悲しい
as you see the snow called “now” falling down on your hands
its warmness would sounds
tenderly like I don't know I should say how
すべての感情を置き去りにするのも
また悔しかろう
the main . . . 本文を読む
甘い蜜が服から滴り落ちるのを見て
身を捩らせる
危ない一刻(ひととき)を味わって
何とも言えない苦悩を味わって
ああまた暮れゆく街に顔向けできない自分になってしまった、なんて日々を繰り返して過ぎた青春
幼き日から繰り返してきた愚行に
もううんざりする
あなたに触れた日から
そんな自分にさよならしたいと闘い始める
これが僕の闘争開始日
この戦いは続くのだ
あなたと手を携えていけるのならまだ続 . . . 本文を読む
俺は生まれた直後から、病的なまでに俗人だった。表に出す顔と、内面の軋轢に身を捩らせて生きてきた青春だった。泣きたいときに泣くことを、執拗に回避してきた人生だった。いや、人として生きてこなかったのだから、獣生だった。 . . . 本文を読む