何かが
足りないような
気がしてならない
僕には
使命があるだとか
そんな
なんだか夢みたいな話
信じたい
僕は
漂う船のようだ
行き先を知らない
その青さを
僕は失うことなく
生きていけるだろうか
ああ
危うい若さの時代よ
頼りない夜よ
僕に物語る術を 教えてくれ
何者かに
なれるように
僕が何者か 分かるように
僕がいったい . . . 本文を読む
今日も
細くて
素敵な
三日月が
空に
飾られてある
少女が
薄目を開けたような
謎めいた 影
ああして
浮かんでいる間に
一体どれくらいの
人々に
恋をさせているのだろう
あの少しオレンジがかった
夕方の空に
コラージュされている
見慣れた月
ああ
いつも
僕を
見ていたんだ
そうして
暮れていく日を
見送っていたんだ
優 . . . 本文を読む
探し物が
落ちているのは 僕の庭?
照らし出された
カエルの肖像がうごめいているのは 北の美術館?
なんで
僕は
なんで
僕は
疑問を持つのだろう?
振り返っても
そこには何にも見えない
暗闇があるだけ
もう、
「今」を生きている
ああ、過去は僕の傍にあって
現在に立ちつくし
未来をただ待っている
僕は
一度 拳を握り締める
. . . 本文を読む