水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

今宵の思惟

2013年04月13日 23時52分08秒 | 詩編
 何かが  足りないような  気がしてならない    僕には  使命があるだとか  そんな  なんだか夢みたいな話  信じたい  僕は  漂う船のようだ  行き先を知らない    その青さを  僕は失うことなく  生きていけるだろうか    ああ  危うい若さの時代よ  頼りない夜よ  僕に物語る術を 教えてくれ    何者かに  なれるように  僕が何者か 分かるように  僕がいったい . . . 本文を読む

薄目の三日月

2013年04月13日 19時00分49秒 | 詩編
 今日も  細くて  素敵な  三日月が  空に  飾られてある  少女が  薄目を開けたような  謎めいた 影    ああして  浮かんでいる間に  一体どれくらいの  人々に  恋をさせているのだろう  あの少しオレンジがかった  夕方の空に  コラージュされている  見慣れた月    ああ  いつも  僕を  見ていたんだ  そうして  暮れていく日を  見送っていたんだ    優 . . . 本文を読む

かけがえのない畏れ

2013年04月13日 18時49分01秒 | 詩編
 探し物が  落ちているのは 僕の庭?  照らし出された  カエルの肖像がうごめいているのは 北の美術館?  なんで  僕は  なんで  僕は  疑問を持つのだろう?  振り返っても  そこには何にも見えない  暗闇があるだけ    もう、  「今」を生きている    ああ、過去は僕の傍にあって  現在に立ちつくし  未来をただ待っている    僕は   一度 拳を握り締める     . . . 本文を読む