広がってゆく無限のユメを
何度落としてきたのだろう
バッグには詰め切れない
希望のポーチの亡骸を
じゃりりと口に含んでも
何も変わらなかった過去を思い出す
珈琲の記憶の奥の向こう
報われることのなかったささやかな野望も
いつかの日の
確かな生存の証拠 . . . 本文を読む
何か、こぼれて、くすんで、
消えゆく愛を、何度揺らいでも
「失わないで‥。」
天から降り注ぐ
温かく白いかけらを
掌で受け止めて
白く閉じてゆく故郷の庭を
無限へと押し広げて
涙が天へと帰るなら
むずがゆいほどの
愛の言葉に拐われて
勘違いの池へと
飛び込んで 憂う
カエル . . . 本文を読む