サクラ咲くよ
錯乱のうちに
さくら
ああ錯乱
サクラサク錯乱のうちに
肘と肘突き合わせて
赤面の春に
桜は散ります
錯乱のうちに
ピンクの影を
舞わせては
ピンクの陰を
匂わせる
ああ
儚いサクラよ
今年も錯乱のうちに
散るのかい?
哀れな桜
桜の影に
ひとつの
哀れな生活を知る
それは錯乱に見舞われた
日々
青い春とは
たい . . . 本文を読む
ビルは
青い竹のように
笑って生え
人々を抱き止めて
透明に映え
偶さか硝子の頬を
涙が伝い
理解と
ツキハナスことの狭間で
それぞれに
互いの距離を
確かめ合っているみたい
時折
高すぎるがゆえに
標的にもなりやすく
真ん中から折られて
崩れる事態にもなって
一方で
平和な都心では
意味もなく
西日を
照り返したりもして
間違った推理を . . . 本文を読む