水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

あなたはどんな詩人に成りたいか?

2014年11月25日 13時57分42秒 | 詩編
  
 詩人は自らの命を削らなければいけない
 その紙に自らの意志を刻み付ける瞬間に

 息も絶え絶えになりながら
 枯れ果てていく昔日の栄光を想い
 現在という空しい季節に
 どんな彩色も施すことも出来ずに
 無様に藻掻くのも詩人であって

 人々の泡のように儚い期待に応えるが為に
 自らの生命を賭して
 純粋な澄んだ青い炎へと成り果てようと望むのも
 また詩人であり
 
 勇気ある決断によって
 日々を更新し
 太陽の力を借りて
 悪足掻きを繰り返すのも
 紛れもなく詩人であって

 人々と共に生きた上で
 尚深まっていく己が孤独を
 潔く噛み締めようとするのも
 また
 詩人と呼ばれ得る人の務めだ

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