詩人は自らの命を削らなければいけない
その紙に自らの意志を刻み付ける瞬間に
息も絶え絶えになりながら
枯れ果てていく昔日の栄光を想い
現在という空しい季節に
どんな彩色も施すことも出来ずに
無様に藻掻くのも詩人であって
人々の泡のように儚い期待に応えるが為に
自らの生命を賭して
純粋な澄んだ青い炎へと成り果てようと望むのも
また詩人であり
勇気ある決断によって
日々を更新し
太陽の力を借りて
悪足掻きを繰り返すのも
紛れもなく詩人であって
人々と共に生きた上で
尚深まっていく己が孤独を
潔く噛み締めようとするのも
また
詩人と呼ばれ得る人の務めだ
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