曲がってゆく僕の身体
PCの魔力で擦り減っていく
僕の体力
あの頃の僕は
暗い一人ぼっちの部屋で
数え切れぬ程
大切な宝物を
仮想世界の中へ
落としてきてしまったようだ
更には
過剰に煌めくスクリーンにも目を奪われ
日常の平穏な幸せをも
見つけ出すことすらできなくなってしまった
僕は
遂には曲がった
快楽を得るということの代償として
それとももしかすると
そもそも歪んでいたのかも、という疑念が頭を過る・・・・・・
堕落を通じて
僕ははじめて自分の中に潜んでいた罪に
気付くようになれたのではないだろうか?
そうさ
僕の「身体」は
曲がっても
僕の「身体」だ
鯛が
「腐っても鯛」
である様に
僕の「信実」だって
たとえ曲がったと見做されようとも
それは紛れもなく僕の「信実」だ
そもそも
僕らは
音楽に乗って
それぞれ好き勝手に
身体を捩じらせたり
くねらせたりして
敢えて身体の違和感を楽しみもするし
またそれが新たな文化を生んだり
常識になることもあるわけだし
心配しなくたって
元来人は他の人より
何かが少しズれているから
集団の中で
個性が生きるんだ
そうしてマイナスを
プラスに変換して
前進していこう!
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