水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

僕らの青を含んだ果汁の滴

2016年08月21日 22時04分52秒 | 詩編
 青が現実という果実を
 縦割ったときに溢れ出すように
 僕らのかけがえのない笑顔も
 世界を搾汁したときに甘く迸る
 現代の瑞々しい果汁である

 二人の呼吸が天から降る雨の温度に
 優しく冷やされたときに
 淡く霞んでいく僕らの眠りの兆候は
 あなたの隣で窓の向こうに宇宙を即座に用意する勢いで
 明確に青の時代を再現する
 
 街が勢いよく回って
 僕らの歩行を急かしても
 君と僕の胸の高鳴りは
 夏の青空と清々しく同期して
 忙しない大人たちの間をすり抜けるように
 軽く爽やかな青い風となって吹く 
 
 そう、真っ青なその意思は
 君の重ねた優雅な素行と溶け合って
 都会の真ん中走り抜ける……

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