水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

放課後デスパレート

2020年12月31日 07時14分44秒 | 独白
ひたすらに走り続けた放課後
手を伸ばしても届かない世界があった
息急ききっても届かない天の国
僕は力を使い果たした

どこまでも無力だった
どこまでも空しかった
僕の中に何も満ちることはなく
ただ社会への隷属を志向し
向かう先は時代の闇だった

かたちのない恐怖に常に怯え
逃げ出したくなっても逃げ場は何処にもなかった

だから僕は自分を慰めた
一縷の希望を繋ぐための行為だった
しかしそれも空しかった
何も生まず
意味も作れず
ただ僕は乱立する意識のビルの中 精神の路頭に彷徨った

声は嗄れ
希望の夏は悪魔の口に吸い込まれていった

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