水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

永久の子守歌

2017年02月24日 09時53分39秒 | 震災詩篇
 あなたは
 遠くの街へ行ったのでしょう

 溶け去ってしまうほどの
 魂一つで

 螺旋状に巡りめぐる
 僕らの夢の傍らでは

 オルゴールが
 無辺際に
 音色を響かせていて

 形のない
 想いで
 この胸が占められては

 3月11日は失踪し
 あるはずの胸の痛みも
 宇宙の闇へ飲み込まれていくように
 儚い結末だけを残して遠く未来へ
 走り去っていくのでした

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