水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

夏、解体の季(とき)

2016年06月24日 18時18分03秒 | 詩編
 浅い夏の夢の終わりに
 見え透いた嘘を幾つも重ねていって
 罪の爽やかな香りに誘(いざな)われて
 愛の朽ちていく浜辺を吹きすぎる風を念う

 そおら海が
 満杯だ……
 
 色とりどりの欲望と
 透明な感情が
 絡まり合って
 疼き出して
 遠く悠久の想像を織り成す糸となる

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