水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

夜の遅々として、進まぬ行為

2016年06月26日 21時41分43秒 | 詩編
   
 青く並び立つビルの陰から
 顔を覗かせるあなたの赤が
 一つ摘まみ上げられた想いのように
 今日も危うく生き存えております、夙に

 あなたとわたしの拙い額の上に
 ラベルを貼っていく幼い風が
 夢の表面を這って進んでいきます、赤子のように

 手荒く学んだ夜の遊戯も
 正しい妄想の果てに
 沈んでいきます、なだらかに

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