水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

偉大なる怠惰

2016年12月26日 22時19分32秒 | 詩編
ごめん、誤解してたみたいだ
君は、並の怠惰な野郎じゃなかった

僕は、並んで歩くことに恐怖してたみたいだ
君みたいな恐ろしいまでの怠惰を貫く野郎と

いつのまにか、理念は爆発したみたいだ
君と約束を交わした飛行船に乗ったまま
夜の合間に沈潜していった美しい少女の

孤独な貝は
今、大口開けて
世界の破滅を待っている

コタツに潜り込む
毛だまりのように

僕は
あからさまに
キリストに願った

一歩飛ばしながら
歩んだ通学路の
悲哀を明日には
搔き消してくれ、と……。

つまり、僕は、誤解していたみたいだ
あなたの奇跡を……。
あれは、実は祈りではなくエロス故に
たどり着いた解なのだ、と
今さらながらに、納得した。

しかし、ときにエロスは
何よりも強い祈りでありうる、のだと。





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