寒空の下
ひとり
男が
満月に照らされて
そろそろ
歩く
その瞳は閉じたまま
夜の闇を凝視している
その男の目が
開くとき
闇がまた別の闇を生む
寂寥が
胸の全てを占め
男は
低い声で呻く
その音は
国道の上を
馬のように
駆け抜けていく
それが
冬の最期を飾るものだった
ひとり
男が
満月に照らされて
そろそろ
歩く
その瞳は閉じたまま
夜の闇を凝視している
その男の目が
開くとき
闇がまた別の闇を生む
寂寥が
胸の全てを占め
男は
低い声で呻く
その音は
国道の上を
馬のように
駆け抜けていく
それが
冬の最期を飾るものだった
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