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水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

男の運命

2013年01月27日 22時26分43秒 | 詩編
 寒空の下
 ひとり
 男が
 満月に照らされて
 そろそろ
 歩く
 
 その瞳は閉じたまま
 夜の闇を凝視している
  
 その男の目が
 開くとき 
 闇がまた別の闇を生む
 
 寂寥が
 胸の全てを占め
 男は
 低い声で呻く 
 その音は
 国道の上を
 馬のように
 駆け抜けていく
 それが
 冬の最期を飾るものだった  

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