水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

暗黒の街 東京

2014年11月27日 02時12分38秒 | 詩編

 孤独がアスファルトの上を歩く
 そして日々が流れている側溝に目をやる
 蛙たちの不気味な鳴声と
 混ざり合うかのような交差点の喧騒へ
 雨は滴っている

 夜の壁が
 いくつも林立している
 あなたはきっとその陰で
 密やかに呼吸をしているのだろう
 僕には分かる
 その熱が

 GPS搭載中の
 僕のHeartは
 今にも誤作動を起こしそうに
 ブルブルと高鳴る
 あなたが呼んでいるからだろうか
 ビルの茂みのなかから、こっそりと

 暗闇へ吸い込まれてしまいそうな
 儚いネオンたちに誘われて
 僕は歩く
 真実のコンクリートの上を
 嗚!東京。

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