水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

精神的昂揚を記録する行為について

2014年11月30日 19時59分42秒 | 詩編

 夜の高速道路上を
 一心不乱に僕の情欲が
 疾駆していく

 止むことのない焦燥の冷や汗を
 鋼のように冷たく硬い額に滲ませながら
 静かに訪れる淡い夜の裏切りの予感を
 僕は何時もの如くしみじみと密かに抱いている

 悄然と静まり返った夜の怪しさに
 僕は自ら抱いた
 脆い思想の剣の切っ先を
 やおら自分の喉元に
 突き付ける素振りを見せて
 
 出自の分からない恐怖を
 理性で敏感に察知して
 夜の中で煌々と光る
 下らないパソコンのスクリーンの異常性を
 醜い僕の境遇と重ね合わせて
 深い絶望を追体験する


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