水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

<爽やかな青い欲望の火ー7> 朝を追い求めて、流れるは涙

2016年11月19日 01時27分36秒 | 詩編
明くる日の朝を
出迎えよう
時を抱きしめるように
術を思い出すように
なにもかにもを奪った夜を
忘れるように

枕を置きっぱなしで
玄関を飛び出せば
約束された交差点で
僕と君は
何の前触れもなく
鉢合わせる

狼狽えるまでもなく
君は僕で
僕は君だ
何かが違っているようだけれど
少なからず
僕のうちの何かは
君なんだ

そんな君の目の中心から
さりげなく青が流れるのを認めて
突拍子もない未来が来るのを待っている




コメントを投稿