水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

高村光太郎 裸形について 7月15日2016年の所感

2016年09月26日 23時21分12秒 | エッセイ
 詩とは、繊細で優美なる愛の囁きである。
 そして、素直にして誠実なる真心の言葉である。

 と言いたくなる詩である。

 「明滅」する、とは

 現れては消え、消えては現れ、と近く

 うたかたの無常と相通ずる 
 
 古くから伝わり、また今でも通用する概念である。
 
 「概念の明滅」 私が思うに、また概念も明滅するのである。

 黒子の位置を、「意味深く」覚えているというのはエロティックである。

 最初の一行で、素直に宣言し、
 
 それに続く六行は、裸体を表すにはあまりに美しい奇跡の言葉の連続であって、

 次の四行も、これ以上になく神秘的で、
 
 最後の八行は、宇宙の秩序そのもののようなひとつの宣言である。

 


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