水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

無駄を体現する辺境

2014年12月01日 11時08分26秒 | 詩編

 無駄が幅を利かせる
 この浮世で
 深い祈りも
 悲しい希望も
 ただ崖のそばで
 落下しそうな
 恐怖を覚える
 不確かなもの

 叫んだところで
 涙は溢れるばかりで
 それが
 海へ落ちていこうとも
 とくに変わらぬ
 未来が来るばかり

 本能が暴れ出すのは当然のことで
 垂直に落下する僕の欲望は
 いつの時代も
 暗黒を破滅させるように
 鮮やかに
 日々を反転させる

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