水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

シャイニング海面あらゆるエレジー

2021年01月25日 16時26分00秒 | 震災詩篇
遠く青が駆ける
透明商店街を抜けて空を見れば
目に落ちる海面

高いところからやってきた無数の海面は
今、瞳の上で何層にも重なり、角膜を匿うバリアになる

ボクには命の意味が掴みかねる ただわけもなく流れる涙がある その生まれを辿ったとき 見えてくるものがあるだろう

魂の鳥居をくぐっては
あまりに古びた理想のギアを復活させる儀式を執り行う

通りを抜けた甘い甘いサイダーのような夏の大気の向こうに立つその赤い建造物は
遠く落ちてくる海面から地上を守った

私の涙は過去のあらゆる人々の汗から成っているようだった そのことを忘れた暁にはきっといいことはないだろう

海の記憶を仕舞っている僕という宝箱、それかブラックボックス、あるいはパンドラの箱は遠く未来で開けられるのだろうか?

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