遠く青が駆ける
透明商店街を抜けて空を見れば
目に落ちる海面
高いところからやってきた無数の海面は
今、瞳の上で何層にも重なり、角膜を匿うバリアになる
ボクには命の意味が掴みかねる ただわけもなく流れる涙がある その生まれを辿ったとき 見えてくるものがあるだろう
魂の鳥居をくぐっては
あまりに古びた理想のギアを復活させる儀式を執り行う
通りを抜けた甘い甘いサイダーのような夏の大気の向こうに立つその赤い建造物は
遠く落ちてくる海面から地上を守った
私の涙は過去のあらゆる人々の汗から成っているようだった そのことを忘れた暁にはきっといいことはないだろう
海の記憶を仕舞っている僕という宝箱、それかブラックボックス、あるいはパンドラの箱は遠く未来で開けられるのだろうか?
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