水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

無 立ち昇る 香気

2016年02月27日 15時52分25秒 | 詩編
 スネアドラムの暴虐が
 罪人の胸を何度もattackして
 
 懲罰よりも香り高い祝福を
 畏まって捧げている

 無人の駅で流れている 
 ドヴォルザークが
 夕日の陰影を
 嘘の大群で塗り固める

 駅前では鬼が踊り
 花を咲かせる男に
 衷心より酔い痴れて
 涙を盃に注いで呑む

 夢で裁かれた
 地獄の閻魔も
 西洋の悪魔も
 腰をくねらせて
 野蛮なideologyに
 傾倒すれば
 闇より立ち昇る
 艶やかにして
 何ものでもない 香気

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