水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

線路遥遥連なる世

2016年08月14日 22時30分16秒 | 詩編
 続く線路の幾千里
 向こうの透明な世界まで
 何かを問うて 行きとうて
 ならぬ わが欲望の果て無きを知る

 黄色い異次元へ
 連なるその鉄路の向こう
 その放埒の国へ 向かいたい 向かいたい

 声に溺れるしたたかな南風の
 寂しい嗚咽に何もかも預けて
 寧ろ吹き出す吐息の嵐に顔を埋めて
 寂しい線路の その向こう
 風吹く方へ 走り出したい

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